『ちょうどいい距離感』はひとそれぞれ
「仲良くなったら、もっとメールや電話もしたいし、ちょこちょこお茶でもして近況を話し合いたい。」
こういう人もいれば
「仲良くなることと馴れ合いは別の話。メールも電話も苦手だし、お互いの都合が合うときに軽くランチでもできればそれでいいかな。」
こんな人もいますよね。
どんな距離感で人と関わるのが心地いいかって、本当に人それぞれです。
『これが正しい人間関係』という基準があるわけじゃないから、難しいですよね。
関わってみないと分からない
いくらインターネットで『人間関係の正しい距離感』を学んでも、いざ目の前に生身の人間が現れたとき、
その人とどう関わるべきか?を頭の中の予備知識だけで判断することはできませんよね。
結局は、人間関係という漠然とした言葉ではなく、『この人との距離感をどうするべきか』という1対1での話になります。
Aさんとの距離感は?
Bさんとの距離感は?
Cさんとの距離感は?
考えるよりもそれぞれの人物と実際に関わっていくうちに、適切な距離感が生まれてきます。
お互いにちょうどいい距離感を計るのを失敗したり、相手に合わせすぎて窮屈な思いをしたり、色々な距離感を経験しながら作ってゆくしかないようです。
自分の「快適な距離感」を知っていますか
相手がどういう距離感を望む人かを知ることも大切ですが、「自分はどういう距離感が快適な人なのか」を知ることはもっと大切です。
例えば
- 誘われて断りにくくてOKしてしまうけど、いつも後悔する
- 仲良くなりたい相手に近づきすぎて、突然ラインブロックされてしまう
- 人脈が広がると嫌になって断捨離。を繰り返してしまう
などのように、人との関りの中での「自分のクセ」みたいなものがあるはずです。
ということは、そのクセが出る前に「あ、このままいくとまた同じことになるな」ということに気が付けるようになると・・・今よりも人との距離感が一歩前進するのではないでしょうか。
つまり
- 誘われて断りにくくてOKしてしまうけど、いつも後悔してしまう → 断れる自分になる
- 仲良くなりたい相手に近づきすぎて、突然ラインブロックされてしまう → もう少し落ち着いて、待つ姿勢を作ってみる
- 人脈が広がると嫌になって断捨離。を繰り返してしまう → いつも断捨離直前に何を思うのか?に注目する
こんな風に、『いつものパターンにハマる原因となっている自分の行動』を変えてあげるんです。
自分が良しとする距離感を、他人抜きで考える
先ほど挙げた例のように、お誘いを断れなくて後でしんどい思いをするくらいなら、上手な断り方を学んで相手に失礼が無いように断れたら理想的ですよね。
そうできれば話は早い。のですが、この「断れない人」というのは、断れない理由を相手に委ねてしまう傾向があります。
「断ると可哀そうだから・・・」
「断ると機嫌が悪くなるから・・・」
「断ってもしつこく誘ってくるから・・・」
などのように、自分が今の距離感に不快を感じていても、その気持ちに蓋をして相手の気持ちを優先させてしまうんです。
これではいつまで経ってもお互いが心地よい距離感を保つことはできませんよね。
お互いに心地よい関係を作るように意識するのは、それからでも遅くないのではないでしょうか。
距離感Oなのが「仲良し」ではない
何でも言い合える関係
何もかもををさらけ出した関係
時に傷つけたり傷つけられたりしても、それでこそ仲が良い証
こういった『距離感ゼロ』の関係は、お互いがそれでいいなら問題無しというだけのことで、『それこそが仲良し』という訳では全くありません。
『親しき中にも礼儀あり』という言葉があるように、大切な相手だからこそ、相手の快適な距離感を尊重してあげる。という考えを好む人もいますよね。
少し極端ではありますが、
俺たち友達じゃないか。俺がこんなに困っているのだから、お金を貸してくれたっていいだろう。
という言葉を平気で発言する人も世の中にはいます。
『仲が良いとは?』『正しい距離感とは?』の基準は人それぞれであることがますます強く浮き彫りになる例です。
誰とどんな距離感で付き合うことが心地よいのか。どんな関係性を望むのか。
先ずは自分がどう思っているのかを、見つめ直してみましょう。自分のことを知ることは意外と難しいものですが、それでも「知ろう」と思う視点はいつでも持っていて欲しいのです。
それで関係が崩れるなら、仕方がない
- 人間関係の正しい距離感なんてない
- 相手が何を望むかは、関わってみないとわからない
- そして、自分はどんな距離感が快適なのか?
ここまでくれば、あとは自分にとって好ましい距離感を表現する、という段階になります。
例えば、いくら仲が良くても毎日毎日メールで『今日の日記』のような内容を送ってこられたら・・・
そういった意味の無いメールが負担になっているのに丁寧に毎回コメントを返していては、相手になにも伝わりませんよね。
そう。相手に『興味が無い』ことを伝える必要があります。
どうやって?というのはまた、ひとぞれぞれです。
例えば、
- 返信が必要ないメールにはそもそも返信しない
- すぐに返事をせず、時間がかなり経ってから「忙しかったから」と添えて返信する
- スタンプ1つでさらっと流す
- 日記を送られても困ると真面目に返す
色んな選択肢がありますね。
何を選んでも間違いということはないし、正解ということもありません。相手によって反応はまちまちです。
ただ・・・
「冷たい」「失礼だ」「友達でしょ」という言葉を使って、あなたを批判してくる人もいるでしょう。
こればかりは、ある程度自分の意思を示す上で100%避けることはできません。
そして、それで関係が崩れるのなら、仕方ないのではないでしょうか。
お互い望んでいる距離感が違うということが分かって良かったね、と捉えた方がベターです。
自分も相手も認め合える距離感を
望む距離感がお互いに違いすぎている場合、残念ながらその関係は長続きしにくいです。
ですが、そうやって色々な人との間でトライ&エラーを繰り返しているうちに、「あぁこれくらいが快適だ」と感じる自分なりの距離感のとり方が分かってきて、
さらに、「お互いにちょうどいいよね。」と感じる人との繋がりも生まれてきます。
まずは過去の失敗を振り返って、自分のクセに気が付くところからはじめましょう。あなたが人間関係の距離の取り方で失敗したと感じたのは、どんな時でしたか?
好かれない・嫌われない距離感を作るのが好きです。
>>> 人間関係が煩わしいから「好かれない」ために私がしている6つのこと。