職場での人間関係が円滑なら、日々のストレスはうんと軽くなりますよね。
逆に仕事の内容がなんであれ、ギスギス・じめじめした人間関係なら・・・その場にいるだけでもしんどく感じてしまうものです。
人間関係がうまくいかず消耗してしまう人には、ある傾向があります。もしかしたらあなたも当てはまっているかもしれません。
この記事では円滑な人間関係を構築するために必要な捉え方と、どう人と関わるかの考え方について書いてゆきます。
円滑な人間関係とは
まず初めに、この記事での『円滑な人間関係』という言葉を先に定義しておきますね。
摩擦がなくスムーズで、誰とでも親和性があり、余計ないざこざが起こりにくい人間関係。を指しています。
もう少し言うと、ややビジネスライクな関係です。
つまりこの記事で書いているのは、みんなでわきあいあい!仲の良いアットホームな職場環境!を構築する方法ではありません。
ひとりの大人として、分別を持って接することを指しています。
ではこの前提で、さっそく進めてゆきます。
職場の皆で、無いものを補い合っていると考える
「自分は仕事が早いけど、あの人は先輩なのに私より仕事が遅い。見ててイライラする。」
こんな思いを抱いたことはありませんか?
職場でよくあるのが、「私はこうしているのに、あの人はしてない」という不満です。大して仕事ができるわけでも無いのに要領だけは良いという人を見ると、イライラしてしまったり。
ですが、職場は仕事をする場所ではありますが、実際はそれだけではありませんよね。
仕事が遅くても周りとのコミュニケーションがうまく、その場の空気をいい雰囲気に保ってくれているかもしれません。
口先だけで役に立たないあの先輩も、みんなから疎まれることで他の人の団結を高めてくれているかもしれません。
つまり、今ある環境は、皆の個性があってこそのバランスを保っている、ということです。
皆それぞれに役目を担っていると思えば、「私ばっかり・・・」と思う気持ちを減らすことができます。
当たり前のことを当たり前にする
詳しくは人間関係を良くする改善点は?これとあれを変えたもの勝ち。に書いていますが、
- 笑顔で挨拶
- ありがとう・すいませんを言う
- 人の悪口は言わない
- 先に相手の承認欲求を満たしてあげる
- 相手の長所に着目する
社内の人間関係を円滑にしたいと思うなら、まずはこういった『当たり前』のことをさらっとやってのけましょう。
こういったごく普通のことを徹底するだけで、「あの人は人間が出来ている」とみなされます。それくらい、会社といえども陰口・うわさ話・無視ということは普通に起こります。
人の流されず、まずは自分の在り方をしっかり組み直してみてください。これだけでもかなり楽になるはずです。
人は人・自分は自分の意識を持つ
先ほど挙げたことを実践していると、最初のうちはどうしても『出来てない人』に目がいきます。
例えば、
自分は朝から爽やかに挨拶するように心がけているのに、「あの人、ちゃんと挨拶もできないの?」。
人の悪口は言わないように心がけているのに「みんなまだそんな噂話や悪口が楽しいの?」
こんな風に、自分はやっているのにそれをやらない(そういう意識の無い人)に目が行って、ついつい下に見てしまいます。
そこで改めて意識したいのが、他人は関係ない、ということ。
何かに気が付くタイミングは人それぞれだし、そこに至る過程も人それぞれ。自分が良い情報を得てそれを実践しているからといって、「みんなダメだな!ふーん(´_ゝ`)」となるのは少しハズカシイ・・・。
人のことは、人のこと。どうにもできません。
できることは、自分で自分をこつこつ育ててあげることだけ。
自分のテリトリーを決める
日々会社の人と接していると、中には仕事内容すっとばしてプライベートな話ばかりを好む人もいます。
お金のことや家族のことなど、様々な話題にぐいぐいとつっこまれてきたら・・・いったいどこまで相手に話を合わせたら良いのでしょう?
答えは、職場の人だから・お世話になっているから、といって聞かれたことの全てに素直に答える必要はありません。
プライベートなことを聞かれて平気で答える人もいますが、逆に「プライべートなことを効くなんて失礼よ!」と強い拒否感を示す人もいますよね。
つまり、こうしなきゃいけない、ということは無いんです。
相手がどこまで自分のプライベートに入ってきてもいいか、そのテリトリーは自分で決めましょう。相手に委ねるものではありません。
たいていの良識ある人であれば、あなたが話に乗らなければ「あ、嫌だったかな?」とすぐ察してくれますよね。
でもそこを超えてぐいぐい来る人には、決して真っ向から抵抗してはいけません。「のらくら」かわしましょう。そして、嘘も方便という言葉も覚えておいてくださいね。
イエスマンにはならない
なんとなく『イエスマン』でいる方が、人間関係に波風立てずに済みそうな気がしませんか?
確かに短期的には人から喜ばれたり頼られたりして、良いように感じることが多いかもしれません。
ですが、長い目で見るとそれでは本当の『円滑』とはいえません。
- 頼まれた仕事を断れない
- 残業を断れない
- 行きたくもない飲み会を断れない
これでは遠くないうちにストレスが溜まって、また人間関係に悩むことになります。断って嫌われるのが怖くて「はい」としか言えないのでは、あなたが損をするばかり。
もちろん「めんどくさいから嫌です」では波風が立ってしまいます。『物は言いよう』。大人なら、言葉をうまく使いましょう。
「今こういう仕事を持っていて、期日がいつまでなので今は手一杯です」
「お酒を月1回に控えているので、残念ですが・・・」
など、具体的な理由を添えてお断りするなら言いやすいですよね。
きちんと自分の意思は伝えましょう。後で後悔するような承諾はしないほうがお互いのためです。
まとめ
人間関係を円滑に進めることができず消耗しやすい人は
- 仕事以上の関係を求めすぎ
- 相手に期待しすぎ
- 真面目に相手に合わせすぎ
- 断れなさすぎ
こういった、良くも悪くも、人に寄りかかりすぎている面があります。
人間関係がうまくいってないのに人に寄りかかりすぎ?少し不思議な感じがするかもしれませんね。
つまり
自分の価値観を相手も持つべきだという思い込み
相手の価値観に合わせないといけないという思い込み
職場なのに、なぜか心の繋がりを求めてしまう(承認欲求も含めて)
こういった相手ありきのある種の依存心が、人間関係をややこしくします。
家族や恋人ならまだわかります。でも職場でこれ、必要ですかね??
今のやり方でうまくいっているのなら、もちろん何も変える必要はありません。
でも、どうしてもうまくいかない。
いつも消耗してしまう。
というのであれば、自分自身の在り方を見直すいい機会だと考えて、ぜひ少しずつ変えてみてください。