学生時代からの友人たちと、どうしてももう付き合っていけない。
FBでの人との繋がりに疲れた。
・・・そんな時、電話番号もメールアドレスも一気に変えて、アプリも削除。
「誰からの連絡も来ない状態」にしてしまいたい気持ちになったことはあるでしょうか。
とはいえ現実的に、一度構築した関係を切るのは簡単ではありませんよね。
「それでも・・・!」と行動に移したあなたは、弱虫ではありません。周りの人を見下して、人を選ぶ気持ちで切ったわけでもありません。
自分にとって心地よい環境は、自分で作るしかないのです。
※本記事は、むやみな人間関係リセットをおすすめするものではありません。
人間関係リセット症候群は病気ではない
人間関係リセット症候群とは、それまで繋がっていた人間関係をきっぱり絶ってしまうクセのことです。
“症候群”とついていますが病気ではありません。
電話番号・メールアドレスに限らず、SNSやコミュニティ、職場などを突然変えることも含み、周囲の人にとっては「突然縁を切られた」という風に感じることも。
文字通り、人間関係をリセットしてしまうのです。
リセット症候群というレッテル貼りはだめよ
“リセット症候群”なんていう言葉があるから
「あぁ、私って人間関係リセット症候群かも。。。」
「あいつ人間関係リセット症候群じゃない?」
なんていう発言に繋がってしまうのですが、リセット症候群には明確な定義はありませんし、繰り返しになりますが、ただの名称です。
どんな人間関係を何回絶ったから、ハイ、あなたはリセット症候群!ということもありません。
“私”や“あの人”にレッテルを貼ることに、基本的にメリットはありません(レッテルがある方が良いケースもあるけど)。
リセット症候群、そんな特別なことですか?気にしない気にしない。
その関係に、たまたまご縁が無かっただけです。あるあるです。
そもそも、現代は薄く繋がりやすい環境である
ラインにフェイスブック・インスタグラム・Twitterなど、手軽に誰かと繋がれるアイテムが今や当たり前のように普及しています。
固定電話に電話をかけて、「〇〇さんいますか?」と聞くのは気がひけても、チャットで「久しぶり!元気??」と送るのはとても簡単なことです。
数年間まったく連絡を取ってなかったのに、電話番号やメールアドレスなどから昔の知り合いがSNSで突然フォローしてきたという話も珍しくありませんよね。
広い人間関係が好きな人であれば、SNS・チャットというものを楽しむことができるでしょう。
ですが、むやみに広い、頻繁な人間関係に疲れてしまう。苦手と感じる人も存在します。
自分の好き・嫌いは自分にしか分かりませんし、能動的に「自分にとっての良い環境」を構築する行動は現代では必須と言えます。
目の前のものを受け取るばかりが最善ではありません。
人間関係をリセットしやすい人の特徴は「優しい・気を遣う人」なだけじゃない。
人間関係をリセットしやすい人の特徴としてよく挙げられるのが、
- 優しすぎる人
- 周りに気をつかいすぎる人
- つい無理して合わせてしまう人
といった、控えめで自分を抑えがちな人が、ある日ぽっきり心が折れてリセットする・・・。といったシチュエーション。
それも確かに一理あると思うのですが、もう1つ加えたいのが
- 思いや主張が意外とあり、行動力も兼ね備えたタイプ
です。
こういった人は生きる術としての協調性を持っているので、自分の評価が下がるような行動はリスクが高すぎるのでとれません。
でも、どれだけ悩んだとしても、「・・・切ろう!」と思いきった行動に移せる人は、ただの優しいだけ・控えめなだけのタイプではありません。
今までの知り合いに批判される覚悟があり、かつ現実的に行動を起こせる人です。
「相手にとって自分の存在は迷惑だろう」という思い込みから関係を切るタイプの人もいるので全てとは言えませんが、
協調性を重視する日本社会で「関係を切る」という行動を起こせる人は、意外と強いです。
その強さが吉とでるか凶とでるかはそれぞれですが、なかなか興味深い人物ともいえますね。
全ての人に平等な人間関係は不可能
自分にとって相手がどんな立ち位置なのか?
逆に、相手にとって自分はどういう存在なのか?
人間関係はひとことでは言い表せません。全ての人に平等に接し、時間が経っても変わらない関係を続けるのはほぼ不可能です。
長くお付き合いが続くこともあり、また、どこかのタイミングで縁が切れることもある。
これは自然なことです
そして、自主的に人間関係を整理するのもまた、自然なことです。
人間関係をリセットされた。切られて悲しい・辛い。という方へ
なんの前触れもなく突如関係を断たれた側にとっては
「何で?」
「私なにか悪い事した?」
「ひどい」
「悲しい」
など、色々な気持ちがわいてくるかもしれません。
あなたにとってその人が大きな存在であるほど、好きな人であるほど、ショックも大きいでしょう。
なんとかして連絡先を手に入れて、せめて理由を知りたい!と思う人もいるかもしれません。
ただ、あなたにはあなたの思いがあるように、相手には相手の思いがあります。
今までの付き合いがどんな形であれ、思いを完全に共有することは人である以上不可能です。
それに、もしかしたら、ずっと前から相手は何かを思い、悩んでいたのかもしれません。
それはあなたについての事かもしれないし、あなたには全く関係のない個人的な悩みかもしれません。
関連記事>>>友達に縁を切られた・絶縁された時の気持ちの切り替えかた。
リセット癖が劣等感から来るのなら
- 人間関係が続けられず、関係を自分から絶ってしまう。
- 人の輪に溶け込めず、居心地が悪くて、自分から身を引いてしまう。
もしも、こういった理由で人間関係を切って(リセット)してしまっているのなら、少し話が変わります。
自身の劣等感や自尊心の低さから、望むような関係を築けずに心が折れてしまうパターンですね。
であれば、悩むべきは「リセット癖」ではなく「自己評価の低さ」です。
自分の価値を低く見積もらず、まわりと対等であると感じられるようになると、自然と人間関係をリセットしたくなる気持ちもなくなります。
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人間関係は自分で取捨選択すべき
人間関係を一方的にリセット!・・・なんて、できることなら誰もしたくないと思います。
でも、心穏やかではいられない関係が続いたら・・・。
むやみなリセットはおすすめしませんが、そうでなくても忙しい現代。取捨選択をする必要性はどうしても出てきます。
リセットとまではいかずとも、ある程度の距離感は自分で確保できると便利です。
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