職場の人間関係や、昔からの友人、ママ友関係・・・
生きていると、どこへ行っても人間関係はつきものです。
誰とでもほどよい距離感で接することができればいいけれど、なかなかそうもいかないのが人生。
あぁ、この人とは合わないな・・・と思った相手に限って気に入られてしまい、しょっちゅうお誘いを受けてしまうハメになったり
また、旧友であっても年月とともに価値観が変わり、以前のように楽しい会話ができなくなったという場合もあるでしょう。
自分が望んでいるよりも近い距離感を求められたなら、それはあなたにとって負担となってしまいます。
あなたにとって心地よい距離感で人と付き合う方法を、ご紹介します。
人と適度な距離を置くために、止めること。
自分がしんどくなってしまうまで人に合わせてしまうあなたは、「自分の心地よさ」に少し鈍感なのかもしれません。
- 良く言えば、相手を優先してあげる優しさがある人。
- 悪く言えば、自分を黙らせてまで相手に合わせてしまう人。
心地よい人間関係を築くために、まずやめることってなんでしょうか。
誰にでも同じように接するのはやめる
あなたにとって「大好きな友達」であれば、毎日メールをしたり、時々カフェで長話をするのも楽しいですよね。
でも、大して好きでもない、むしろ苦手な人から毎日メールが来たら、それはそれはめんどくさいものです。
優しいあなたは、そんな苦手な相手からのメールでも、きちんと文面を考え、丁寧に返信しているかもしれません。
ですが、そんなあなたの生真面目さ・優しさが、相手にとっては「私に優しくしてくれる。私たちは仲よし。」と思わせる一因になっているかもしれません。
あからさまに避けたり無視する必要はありませんが、相手に勘違いさせる優しさは、この際捨てましょう。
穏便に済ませようという考えをやめる
すでに成り立ってしまった人間関係を崩すのは、少々大変です。
一方的に距離を置こうとすれば
- 最近冷たい。ひどい!
- そんな人だとは思わなかった
- どうして!?私何かした?
- 傷ついた・・・
こんな反応が返ってくる可能性もあります。
あなたがどれだけそっと静かにフェードアウトしようとしても、相手がどういう反応をするかは、相手に任せるしかありません。
あなたはあなたの都合で距離を取るのだから、相手も相手の都合で言いたい事を言っている。と割り切るしかありません。
自分の中で『対他人』へのルールを設ける
あなたにとって快適な人間関係を築くために、まずはルールを作りましょう。
- 仕事終わりの飲み会は月1回まで
- 休みの日のお誘いは3か月に2回まで
- 世間話のメールには返信しない
- 会っても3時間で帰る
これは、「他人に割くあなたの大切な時間」を明確化するルールです。
急にすべてのルールをはっきり決めて守るのは難しいかもしれません。
徐々に固いルールに変えてゆく前提で、まずは自分で自分の快適ルールを具体的に決定しましょう。
苦手な人のお誘いを断る、徐々に距離を取る具体的な対応
苦手な相手・嫌いな人とは、今すぐにでも距離を置きたいかもしれません。
でも、バサーンと関係を断ち切るのは現実的に難しいケースも多いですよね。
共通の知り合いが多い・職場で顔を合わせないといけない場合などは、特に大人の対応が必要です。
あせらずに、徐々に関係を薄くする方向性でゆきましょう。
味方を作っておく
信頼できる人にだけ、「苦手な人がいる」ということをさらりと打ち明けておきましょう。
くれぐれも、口の軽い誰にでもペラペラおしゃべりするタイプの人に言ってはいけません。
あなたの事を理解してくれる人にだけ、〇〇さんが苦手なんだ。と知っていてもらいましょう。
人としての礼節は守る
あの人と距離を置こう。という意思を固めたとしても、最低限の礼節は必要です。
- 顔を合わせたら挨拶をする
- 必要事項はきちんと伝える。
といったことはしっかり行いましょう。
勇み足で話をしない・目を合わさないなどの強行にでると、あなたが悪者になる可能性が高くなってしまいます。
正直に言わない
それまでの相手との付き合いによってはもしかしたら、「あなたとは今後お付き合いしたくない理由」を丁寧にお伝えしたくなるかもしれません。
相手に理解してもらえば、誰も悪者にならずに気持ちよく分かれることができる・・・
という期待はしない方が賢明です。
相手はすでに、あなたの快適ゾーンを乗り越えてきた人です。
正直に理由を伝えたところで、相手はさらにあなたに強い関心と興味を示し、最悪の場合友情があるからこそのすれ違いだと勘違いするでしょう。
忙しくする
『忙しいから、相手とおしゃべりしている時間もないし、お茶をする暇もない。』
これが一番です。
もちろん本当に忙しくなることに越したことはありませんが、事前につじつまの合う理由を用意しておきましょう。
- 資格取得のための勉強をしている
- 趣味のサークルに入った
- ボランティアに行っている
- 仕事・バイトが忙しくなった
趣味や習い事といった理由では、相手が「私もやってみたい!」と乗ってこないような内容にしてくださいね。
あなたは自分のやりたいことに忙しいので、暇がないのです。
忙しいのだから、仕方がない。これがベストです。
やむをえない用事を作る
上に挙げたのは、あなた自身の都合による理由です。
ですが、どうしても理由が作れないのなら、家族や親せきを言い訳に使いましょう。
- 母親に頼まれて、仕事の手伝いをしている
- 土日は姪っ子を預かることが多くなった
- 親戚の畑仕事の手伝いをしている
- おばあちゃんの送迎をすることになった
など、多少苦しい言い訳もありますが、家族や親せきの頼みは断りにくいものですし、相手もそこに突っ込むことはしにくいでしょう。
とにかくあなたには、やむを得ない用事ができたのです。
共通点を少なくする
せっかく言い訳を思いついても、共通の友人からあなたが特に忙しくないことや、別の友人と遊んでいたことがバレたら大変です。
そのためにも
- 共通の友人を広げない
- 自分の情報をSNSに流さない
- 口が軽い人に近況を言わない
これは徹底することをおすすめします。
相手が振った話題に乗らない
相手と話をする機会がある時でも、誰かの噂話やグチ、ましてや悪口などの話題には、一切乗らないようにしましょう。
「そうなんですかー。」
こういった、興味がない・相手を盛り上げない返事をすることが重要です。
逆に、楽しいスポットの話も同じです。
話題に乗ってしまって「一緒に行かない?」と言われたら、話が一瞬でも弾んでしまった手前、とても気まずくなります。
ビジネスライクなあなたを演じるよう意識しましょう。
愛想よく振る舞わない
上の項に共通する内容にはなりますが、
人から好かれやすい・距離を詰められやすい人は、どちらかというと人には優しく、それなりに笑顔で接するクセがあります。
もちろん普通に考えてそれは良いことなのですが、相手に「この人と私は仲が良い」と勘違いさせてしまう可能性が高まります。
男女の関係においても同じように、自分から相手との距離感をはっきり示すことは大切です。
必要以上の笑顔は、あなたの好む距離感を保ってくれる人にだけ見せましょう。
用事があって関わる時にも、心の壁を保ったまま会話をする
最後は、心の中での態度です。
表面的には普通にさらりと接していても、心の中では鉄格子、または鋼鉄の扉を築きましょう。
あなた←ーーーー壁壁壁壁壁ーーーーー→相手
これくらいの厚みの壁をイメージすることで、よりリアルに「他人」への対応ができるようになります。
表面上よそよそしく対応しても、心の中で迷いがあるようでは、相手との関係を断つことはできません。
心の中でもしっかりとシャッターを閉めてくださいね。
人と距離を置く時に、あいまいな態度は禁物!!!
相手との距離を置き始め、向こうも少し違和感を感じ始めた頃。
もしかしたら、相手は少し、しおらしい態度に出るかもしれません。
なんとなく、あなたの様子を伺うようなそぶりを見せるかもしれません。
その時、あなたの中にある罪悪感がうずいて、前のような距離感に戻してしまう・・・
のは、ご法度です。
どれだけ心がチクチクしても、絶対にあなたの対応をゆるめてはいけません。
中途半端に前のような関係に戻しても、またすぐにあなたが嫌になって距離を取りたくなるのは目に見えています。
そうなった時は、今以上にはっきり態度に示さないといけなくなります。相手をさらに、傷つけることになります。
友情でもビジネスでも恋愛でも、ふらふらとした対応は誰も得をしません。
途中で迷うくらいなら「最初から何もしない方がマシ」だと腹をくくることが大切です。
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