「自由に海外へ行けていいな」「毎日会社に行かなくていいなんで、羨ましい」
そう言われることがあります。
私は私で色々心配や不安もあるもので、お気楽100%でうろうろしている訳ではありません(今はやることもたくさんあるし)。
そんな中、個人的に「羨ましいな」「いいな」と感じていた方が、突然ピンチに陥ってしまうという出来事が起こりました。
資産運用は怖い部分もある
流行りの仮想通貨ではありませんが、その方はお金に働いてもらってお金を稼ぐ、いわゆる資産運用を行っていました。
詳細をご本人から聞いたわけではありませんが、ある投資に失敗して大きな額を失ってしまったようです。
100%安全な運用というものはなく、土地でも物件でも金でもある程度のリスクはつきものです。
もちろんその方はある程度の「波」には備えていましたが、その波が予想以上で、踏ん張り切れなくなってしまったとのこと。
正確な額は聞かずとも、かなり大きいことは想像できます。
それを聞いた私もショックでしたが、私のショックなんかよりもその方のショックは計り知れませんよね。
何歳になっても、リスタートを迫られることがある
まだ20代なら大枚を失っても「人生勉強」と捉え直すことはできるでしょう。
30代でもできるはずです(私は30代なので現実的に悩むところではありますが、できないとは言いたくないです)。
ですが、その方は60代です。
多くの方にとって60代は仕事を退職、その後の人生設計を仕事とはある程度切り離して考え始めるころ合いですよね。
ただでさえ精神的につらい「金銭的なリセット」を、その歳から迫られたとしたら・・・私なら、耐えられないのではないかと想像してしまいます。
諦めないことが、希望
ですが、私がやっぱりすごいなと感じているのは、その方が後悔や愚痴や不満ではなく
「これからどうするか」を考えているところです。
同じ失敗をしないために必要な反省はあったとしても、「あぁ、なんてことだ」と頭が思考停止になってしまっては、出るはずのアイデアも出てきません。
どんな時でも前を向くその姿勢は、見ているこちらまでほっとさせてくれます(もちろんその前に家庭ではひと悶着あったかもしれませんが)。
リスクは誰もが持っている
運用失敗で大変なことになっている人のニュースはよく見かけますよね。
仮想通貨以外にも、かぼちゃの馬車というシェアハウス物件投資のニュースもありました(少し古いかな)。
こういうニュースが出るとコメント欄で必ず「投資なんてするからだ」「ざまぁ」といった、失敗した人を笑うコメントをお見掛けします。
そういう方たちが実際のところ何者なのか、本当に投資は一切していないのか等何もわかりませんが、どちらにしても、投資しようがしまいがリスクは全員が持っています。
- 会社員の人はリストラに遭うリスク
- 派遣社員の人は派遣切りに遭うリスク
- 専業主婦の人はご主人に何かがあって自分が大黒柱になるリスク
- 専門職の人は、その職の需要が狭まるリスク
- アルバイトの人は、年齢と共に他の職に変わりにくいリスク
などなど、リスクなんて数えたらキリがありませんよね。
私の学生時代の同級生でも、結婚して子供を産んだとたんにご主人が他界してしまうという事がありました。
「~だから大丈夫」なんて、幻想です。
真面目にコツコツやってれば報われるなんてこともありません。
とはいえ、リスクがあるからといって怯えてばかりいても仕方ありません。大事なことは、「知っているか、知らないか」です。
何を知っているか?というと、「自分の武器は何か。何を持つべきか。」という事です。
視野の広さがイザという時ものを言う
少し話がそれましたが、私が本題の方を見ていて感じたことは「何でもやれる」という強さです。
その方は一般的なサラリーマン出身の方ではないし、お友達も個人事業主が多く、本当に多彩な繋がりを持っている方です。
だからこそ、お金を失っても「もう一度立て直そう」という考え方がすぐできるんだなぁ、すごいな、と思いました。
私なら、もうそれこそ簡単に蒸発とか考えてしまいそうです。エネルギッシュに「イチからやるしかない!」なんてそうそう吹っ切れないし、どうしたらいいかという知識も無い。
もし何かあった時・・・どうするか?
その時初めて、その人の大きさや深さが如実に表れるのだと思います。
あなたなら、どうしますか?
日本は大複業時代
戦後から近年までは、「1つの会社でずっとお勤めすること」が日本人的価値観でありました。
でも今は国公認で副業を勧めています。
超少子高齢化に突入することを避けられない今、国の制度に頼るのも限界があると早い段階から認識していたほうが、精神的にも良さそうです。