人生が不安な時、そこからどうやって安心を手に入れるかは色々な選択肢があります。
ただ1つだけ、「やめといた方がいいよ」というものがあります。
で書いた宗教と被る部分はありますが、
いわゆるスピ系にハマることだけは、絶対にやめておきましょう・・・
お金・家族・仕事・・・あらゆる入り口が用意されています
「スピ系なんて、私はそんなのハマらないよ。」
と思うかもしれませんが、スピ系といっても一般的なカウンセリングや自己啓発・ヨガなどと一体化しているので、ぱっと見はそうと分からない事の方が多いです。
逆に、「宇宙!スピリチュアル!」と大きく謳ってくれている事なんて極わずかです。
人生のちょっとした悩みを検索したときに、お悩みの解決法として出てきたサイトにドはまりしてしまう。
という流れが一般的ではないでしょうか。
「お金 不安」で検索。気が付けば深入り。
人には相談しにくい。でもなんだか不安で仕方ない。
そんな不安をグーグル検索。
「お金 不安」
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検索結果にはいろいろな情報が並びます。
しかもこの人本まで出してるんだ。本当なのかも・・・ふむふむ・・・
こんな気軽な入口からスタートし、ブログの過去記事を全部読み返し、気になる記事はブックマーク。
本も買っちゃいます。
「何だか不安も少なくなってきた。私もこんな風にキラキラした人生送りたいなぁ~」
と、著者と自分を重ね始めます。
でも、本を読めば気分が良くなるけど、現実はなかなか変わらない。
むかつく上司。
さえない同僚。
お給料日前はお金の心配。
そもそもこんな仕事楽しくない。
私はこんな現実を望んでないのに・・・
ブログのコメント欄を読んで、「私も変わりました!」「こんな良いことありました!」を見ては焦ってしまう。
私だって、変わりたいのに。
よし、セミナーに行ってみよう!ちょっと高いけどセミナーに行けばもっと身について、すごい変化が起こるかも!
だいたいこんな感じから始まって、セミナーは一回では済みません。
・・・
・・・
(か、閑古鳥・・・でもそんなこと言えない・・・)出会いに感謝!毎日幸せです♡
こうなるのが、たいていのオチです。
自分の悩みを解決したかったのが始まりで、最後はきらきら起業女子になるのまでが一連のセット。
そして何よりつらいのが、きらきら起業したとしても、ほとんどの人が夢破れるという現実(そもそもそれは心から望んだ事なのか怪しい)。
ネットやSNSで見かける生き残っているきらきら起業女子は、ほんの一握りの人たちです。その下に山のような屍がいます。
「結果的に起業はできなかったけど、満足できたからいいや」と思えるのなら構わないが、起業塾に投じたお金には、もっと有意義な使い道があったはずだ。起業することと、起業女子に憧れることは似て非なる行為。キラキラだけに目を奪われていると、ただ搾取されるだけで終わってしまうだろう。
“週末起業女子”の絶望的な現実! 経営コンサルタントが驚愕、お粗末な「セミナー」実態
こんな↓話もあるあるです。
スピリチュアルを求める人の間では、スピリチュアルは宗教ではないと信じている人がいる。しかし、ヒーラーが何かしらのご神託を得て、その言葉をファンに伝えるのは十分に宗教的だ。
最終的には各自の自由だけど、30歳独身女性は絶対やめたほうがいい。
スピリチュアルは犯罪ではない(多くの場合)ので、各自が楽しければいいと思うのです。
一時的にキラキラにはまろうが、プチ起業を目指そうが、もちろん自由です。
ですが、ほんとにそれでいいのは年齢的にすごく若い方か、もしくはお金も時間も持て余しているご婦人だけじゃないでしょうか。
少なくとも、30代・人生に不安を抱えた独身女子はキラキラスピリチュアルにはまっている場合じゃないです。
全く、そんな場合じゃない。
理由は以下の通りです。
感覚がおかしくなる
宇宙の法則が~
自分から発せられるエネルギーが~
お金はエネルギーの循環で~
こういう事を初めて知った時、まるで魔法を手に入れたかのようなワクワクとした楽しさを感じるのではないでしょうか。
「イイコト知っちゃった♪」という気分になりますが、落ち着いてください。
実証もなにも無い、単なる突飛な話です。世間的には眉唾以外のなにものでもありません。
「エネルギーがね~(わくわく)」
こんなこと真顔で人に語ってしまう30代女子。純粋で素晴らしいかもしれませんが、一方でドン引きされても仕方ありません。
普通の人はお金を吸い取られて終わり
自分から出るエネルギーが・・・云々
なんて話を素直に受け取ってしまう30代独身女性は、非常にウブです。
スピリチュアルにありがちな、「お金は出せば入って来る」を信じ、お金をぽんぽん使ってしまうことでしょう。
自分がわくわくすることにお金を使えと推奨されるならば、わくわくのままにセミナーやグッズにお金を投資することでしょう。
これは、悲しいくらいに典型的なパターンです。
やがてメールで勧誘され、固定客になり、サロンに入り、やがてその占い師やヒーラーと各地に聖地巡礼として高額な旅行に連れて行かれるようになるのだ。サロンといえば聞こえがいいが、中身は有名占星術師やヒーラーを中心とする宗教団体的なファンサークルである。
暴利をむさぼる「スピリチュアル起業主婦」らの手口。ほとんど素人なのにやけに高い料金設定の謎
今は本当に楽しんでいるのかもしれないけど、そのお金、本当に自分のためになることに使ったほうが良いんじゃないでしょうか。
2年後、3年後に、「高い勉強代だったよ・・・」なんて寂しいことを言わずに済むためにも、お金の使いどころは、もう一度だけ、思い直してみませんか。
最初は「自分のため」でも、だんだん「お金のため」になる
最初は少しのわくわくからスタート。
興味のままに色々知識を得るうちに、「自分でもやってみたい」という気持ちが湧いてきます。
今はSNSやブログで簡単に起業できるのですから、
- 皆やってる
- 私もキラキラしたい
- 私も稼ぎたい
と、どこかの地点で収入を得る方向に舵を切ります。
スピで稼げたら結構大きいので夢は膨らみ、ますます会社勤めが嫌になってきます。
「職場の人に嫌われたって関係ない!私は私なんだから!」
と謎の強気モードで振る舞って、職場での信用を落としてしまうかもしれません。
でも結果、うまくいくのはほんの一握りという現実は、変わりません。
いい歳したイタイ人認定
スピにはまればハマるほど、夢は膨らみ、現実の煩わしいことを軽視してしまいがちです。
それでもスピで一躍有名!になればまだ良いですが、何度も書いているように、現実は厳しいです。
夢が覚めた後に残ったものは、
- からっぽの財布と銀行口座
- 妙にキラキラした夢をびっしり書き込んだ謎のノート
- 見るのも恥ずかしいSNSのキラキラした自分の投稿
- 結局そこに居続けるしかない職場
- 2・3年歳を取った自分
きらきら・ふわふわした現実から覚めたあとは、生々しい現実だけが残ります。
周りの何も言わない人達は、黙ってそっと「イタイ人」認定。してますよ。
つまり、恋愛も結婚も遠ざかる
スピリチュアルが好きな男性もいますが、比率は極めて少ないです。
やっぱり女性が多いです。すごく。
そしてその輪の中にいることが普通になってしまうと、ごく普通に社会生活を送っている男性との繋がりが薄くなります。
もし出会えても、あなたが脳内のキラキラ要素を前面にお見せしたらどう思われるか・・・?
それは、相手にしかわかりません。
というか、恐らく引きます。
ハマるな。たしなめ。
君子危うきに近寄らず
という言葉の通り、妙なものには近づかないのが一番の得策です。
ですが、まるで免疫がないのもかえって心配です。
それに、スピは程よく取り入れれば
- がちがちだった価値観をゆるめる
- ちょっとした気分転換に
- 独りよがりな自分視点に気づく
こんなきっかけを与えてくれます。
だからこそ、もしスピ系に触れる機会があったなら、たしなむ程度をおすすめします。
「自分が聞いて心地よい言葉を話そう。」と意識してみる。
「私がほんとはしたくない事って何だろう?」と考えてみる。
「あの人の気になる部分は、確かに私が持っている部分でもあるなぁ」と相手のせいにするまえに、自分自身にも置き換えてみる。
こういった考え方はスピ系の入門編であり、セミナーなんて行かずとも、書籍で十分手に入る知識です。
こういうふんわり系の内容は日常的に実践しやすいですし、欲を掻き立てない平和な内容です。おすすめ。
ローカル教祖はみんな、誰かの「焼き増し」
Aという事象について説明する時に、どんな言葉を使うかは話し手によって大きく違います。
「〇氏の話では全く心に響かなかったことが、△氏の説明ならストンと腑に落ちた。心に響いた。」
こういうことはよくあるので、色んな人が同じことを語るのは、別に良いと思うのです。
自分が得た知識をもとに自分の経験を絡めて、より具体的な話として提供すると、新たな価値にもなりますしね。
ですが、そこに大金をかけるのか?時間を投資するのか?となると、話は別です。
今気になっているキラキラした人が語っていることは、誰かから聞いた話を語っているだけです。その誰かも、誰かから聞いたことを語っています。
元をただせば、1冊の本だったりします。
つまり、表面上使っている言葉やたとえ話がアレンジされているだけで、話の根っこは誰かの焼き増しです。
そのエッセンスは、しつこいですが、本で読めば十分です。
みんな大体同じこと言ってます。
30代独身女性には、セミナーにお金と貴重な時間をかけるよりも、もっと現実的なことにお金をかけて欲しい。
という、元そっち系住人からの願いです。