「あの時、あなたは〇〇と言った。私はつらかった」
「どうしてあの時あんなことをしたんだ」
こんな風に、過去のことをいつまでも責められるとつらいですよね。
昔の話であればあるほど、自分にとっては忘れてもいいような話であるほど、掘り返されるのは心外だし苦痛を感じます。
ケンカの度に昔の話を持ち出す彼
私のパートナーはよく過去のことを掘り返してくる場面が多いです(少なくとも私にとっては)。ケンカしてあれこれ話し合っている時なんかは特に多い。
パートナーにとっては別の意図があるのかもしれませんが、いちいち話を蒸し返されるこちらもしんどいのです。
だから、そんな場面があるたびに
「どうしてこの人は過去のことを何度も持ち出すんだろう。」
「過去に囚われていて可哀そうに。」
「昔のことを何度も責められる私だってしんどい。もう昔を思い出すのは止めてほしい。」
こんな風に感じていました。
自分が楽になるために、自分に気が付く
私にとって、パートナの行動(過去を持ち出してくる)は何のメリットもないと感じますが、恐らくパートナーにとっては何らかの意味があるわけです。
私を責める意図ではない、という前提で考えると
- 今とその過去になんらかの関連性があると感じた
- その過去のことで単純に確認したいことがあった
わざわざ掘り返す意味があるとすれば、こんなところでしょうか。
このように、パートナーにとって何らかの意味がある以上、「いやそれ関係ないでしょ」とねじ下げるのも難しい話。
無理に話を曲げるとそれが新しい遺恨になってしまいかねません。
だから、パートナーには好きにしてもらうという選択肢しかありません。こちらが話を止めなければ気が済んだ頃に過去をいちいち掘り下げるのはやめるはずです。
そして、私が自分自身にできることをします。
「どうしてこの人はこうなんだ・・・」
「また昔のことを掘り返してきたな・・・あぁ、うんざり」
そういう思考でいると、つらいのは自分ですよね。
変わらないパートナーに心の中で不満を抱くなんて、ほんとうにメリットが無いししんどい事です。
だからこんな時こそ、意識的に自分に目を向けます。相手のことは放っておいて。
「あぁ、心の中でぐちぐちと、相手を責め立てているなぁ」
「また主語が“この人は・・・”になっているなぁ」
と、ダークサイドにハマりかけていた自分になるべく早く気が付いてあげます。
だって、頭の中で誰かに不満を言い続けているなんて、客観的に見たら普通に怖いですよね・・・。
「そんな女になりたくないよ~~怖いこわい💦」
と言葉にしてみると、苦笑いと共に我に返れます。
そして、自分も同じだったと気が付く
過去は変えられないし、過去の出来事に執着しても意味がない。ましてやそれで苦しんでるならなおさら空しいことだ。
そう思ってパートナーのことを「腹が立つけど、でも可哀そうに。」という目で見ていました。
この人はまだ自分が過去に囚われて苦しんでいることに気が付いてないんだ・・・
なんて思っていました。なかなか上から目線ですね。
でもある時、「私も全く同じことしてる」ってはっと気が付いたんです。
私も昔にあったこと・言われたことを思い出してそれが頭から離れなくなることがあるし、そのことで腹が立ってどうしようもなくなる時もある。
私はあまり口に出さないぶん頭で色々考えてしまうし、すぐ口に出すタイプのパートナーよりもむしろ重い。結構重症だな・・・。
そこに気がついてしまうと、自分が出来もしないことで人を責めるなんておかしな話だし、
「あぁ、人間はなんて自分勝手な生き物なのでしょうね・・・。」
と静かに考えてそれで終わりにできます。
出来た人間になりたいけど、できないのもまた人間
あぁ、私も同じだわ・・・
そう感じて気持ちがしゅーんと落ち着くこともあれば、不毛なサイクルを繰り返してしまう時だってもあります。
人間だし、女性だし、気持ちが不安定になることは仕方ない。と割り切れたら自分を必要以上に責めることはありませんし、
自分の状態を意識する目があれば、「相手が悪い。あいつは何で・・・」という不毛な脳内ひとりごとからも素早く抜け出すことができます。
腹もたたない、誰も責めない清らかな自分は幻想。人って醜くてドロドロした部分があるよね!
と理解することで、人としての度量も増えるのではないでしょうか。