普通のカウンセリングのように言葉を使って悩みや感情を深堀してゆくのではなく、自分の体(筋肉)の反応によって進めてゆく、キネシオロジー。
Oリングテストが発展したようなものでしょうか。
この記事にたどり着いてくれた方はすでにキネシとは?をご存知だと思うので詳しい解説は省かせていただきます。
10年ほど前に1~2年間ほどキネシオロジーのセッション・講座を受け、実践し、そして今ふり返って思う事をこの記事では書いてゆきます。
私がキネシオロジーを気に入った理由
私がカウンセリングを学ぶ中で
- 言葉で思いを掘り下げてゆく
- 言語化しにくい思いをどう拾うか
などについて難しさを感じていた時、キネシオロジーに出会いました。
キネシオロジーでは、筋肉に全て聞いてゆくため言葉をアテにしません。
まずはそこに惹かれました。
カウンセラーに聞かれたことを頭で考えて返事をしてゆく通常のセッションでは、答える側には無意識の抵抗や逃げが入ったり、「そもそも自分でどう思っているのかが分からないけど聞かれたからなんとなく答える」なんてことも普通にあります(少なくとも私がクライアントの立場であれば、よくありました)。
でもキネシオロジーなら、言葉はあくまで脳に反応させるための投げかけに使うくらいです。
自分がカウンセリングを受ける立場でも、カウンセリングをする立場でも、筋反射で無意識の感情を拾えたらいいな。すごく便利だな。
と感じたのが始まりです。
キネシオロジーセッションの感想
私の初めてのキネシオロジーを使ったカウンセリングは、某女性サラピストさんの所で受けました。
どういったテーマ(悩み)でセッションを受けたのか忘れましたが、「キネシの効果が知りたい」という興味もかなり大きかったと記憶しています。
彼女のセラピーはよくあるキネシオロジーのように立って受けるものではなく、両者とも座ったまま、片手でとんとんと反応を取ってゆくセッションでした。
会話をしつつ、筋反射をもとにどんどんとマインドマップが出来上がってゆきましたが、最終的に明確ななにかは無く
「ちょっと反応が取りにくかったな」ということを言われて終わりました。
今思えばこれでキネシにハマるのも変ですが、当時の私はさくさく筋反射を取る様子がかっこいい!と感じ、私も学ぼうと思ったのでした。
キネシに対する考えが変化したからか?を聞いてみたいなぁと思うところです。
キネシオロジーを学んだ感想
タッチフォーヘルスや本間キネシオロジー、キネシードライト・・・などなど、日本には複数のキネシオロジー団体(協会?)があります。
私が勉強したのはすでに10年ほど前の話で当時どうやって団体を探したのか記憶が定かではありませんが、スリーインワンを教えてくれるところで基礎から学びました。
レベルはいくつまで進んだのでしょうか、よく覚えていません。最終的にテキストがかなりの量になったので、そこそこ進めたはずです。
筋反射を取るだけではなく
- 感情の流し方や
- 経絡(ツボ?のような?)がどの感情と繋がっているか
- 表情やパーツの特徴と関連する感情
などなど
人相学的や行動学のような部分まで学べて(最初からではなくコースが進めばですが)、面白かったのを覚えています。
ただ、学ぶことがすごく沢山あります。
沢山ありすぎて、最初の目的だった「キネシオロジーでシンプルに体に聞く」ということから遠ざかってしまうほどでした。
また、私は講座を続けている時からずっと、「キネシの効果は正直よく分からないけど、分かりたいから勉強してる」という状態でした。
同じ受講生の方と雑談している中で、「キネシの効果がよくわからない」とぽろっと言ったところ、「よく分からないのにわざわざ勉強してるの・・・?」という反応がかえってきた事があります。
確かに言われてみればその通りだと感じたのを強く覚えています。
自分のバカを晒すのは恥ずかしいですが、つまり私は、「よく分からないけど習得できたら凄い便利かも」という理由で結構上のレベルまで受講を続けたのです。
知識が増えたのは面白かったけど、本当に正直なところ
- キネシオロジーのここに驚いた
- こんな悩みが解消された
- キネシオロジーを学んでよかった
と感じたことは一度もありませんでした。
プロ・講師側として活躍している方のセッションを受けても、です。
キネシオロジーの良いところと、イマイチなところ
良い点
私が記憶しているところでは、キネシオロジーは普通のカウンセリングのように感情を強く感じるような場面は少なく、むしろ体の機能を利用した方法でシンプルに感情を流すという方法を取るため
その他のカウンセリングのように
「たくさん泣いてすっきりした!」
「悩みが吐き出せてよかった」
といった体感に結び付きにくい部分があると思います(もちろん泣いてる方もいますが、あくまで他のカウンセリングと比較して)。
逆に、NLP・サイコセラピーなどの手法で感情を解放するのはとてもしんどい作業です。すごく疲れます。
だからこそ、キネシオロジーのようにスイッチを押すように感情を解放できたら、感情を吐き出すのが苦手な方にとっては便利なのではないでしょうか。
ほんまかいな、が最大の欠点
そして、キネシオロジーについてのイマイチなところ・・・
これはやはり
「筋肉に聞くって、ほんとに聞けてるの????」
という点ではないでしょうか。
平たく言うと、怪しいのです。
私は論理的な説明はできませんが、こういったサイトで理路整然と解説してくださっています。キネシオロジーを学ぼうかどうしようか考えている方は、ぜひ一度目を通してみてください。
また、スリーインワンのセッションでは前世やらなんやらも出てきます。前世の重要人物の名前を筋反射で聞いていったり・・・
???なんか、とてつもなく謎な感じじゃないでしょうか。
筋反射の信ぴょう性をどんなに語ったところで、前世とか言い出されると、あぁやっぱり結局はそっち系かな、と思ってしまいます。
そして、現役キネシのカウンセラーさんがたまに、「キネシオロジーは怪しいって言われるけど、怪しいか怪しくないか、全てはあなた次第」みたいなことを堂々と書いているのを見ると
スピ系にありがちな言い回しだなぁと少々うんざりします。
科学的な証明ができない以上、発信者側としてはそういうノリにならざるを得ないのは分かります。
そもそもカウンセリングをする側・受ける側が納得していれば別に問題はなく、外野がごちゃごちゃ言うことでも無いような世界です。
ただ、「これは、そういう種類のものだ」という認識を、消費者側であるこちらが持つのは必要なのかな、と強く思います。
つまり、はっきりしていない物である(普通の人から見たら宗教と思われても仕方がない)ということを理解した上で、取り入れるかどうかを決めるべき。という事です。
プチ占いだと思えば、趣味として十分楽しい
上記のような考えに至ったので、とてもこれを他の人に広めよう!教えたい!とは全く思いませんが
「そういうもの」という前提を理解していれば、友達どうしできゃっきゃと楽しむには良いものだとは思います。
昨今は似非科学を信じ込んだあまり病気の治療が間に合わず・・・というケースが散見されます。
キネシオロジー(Oリング)は、自分に合う食べ物や薬などのチェックにも利用されるため、むやみに妄信するのは良くない結果に自分を導くことになりかねません。
全ては自分次第(要は自己責任)なのであれば、生きるか死ぬかの取捨選択は己の肩にかかっている。と、自戒もこめて・・・
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