人間関係を切った・切られた、という話題はよくある話ですが、
- 何年かかけて自然と疎遠になった
- すでに年賀状の定型文のやりとりのみになっていたのが途絶えた
- 環境が大きく変わってお互い忙しく、連絡しなくなった
- 大ゲンカして気まずくなって、そのまま関わらなくなった
こういった「疎遠になった」パターンは、縁を切ったというよりも「自然に切れた」という感じですね。あるあるです。
もともと人間関係は流動的なものですし、あったものが無くなるのは自然なこと。
ですが、この記事で書きたいのはそういうことではなく・・・
「成功するために、不要な人間関係を断ち切ろう!」
と勧めてくるような人物こそ、断捨離すべきだ。という内容です。
人間関係を断捨離すれば、新しい素晴らしき出会いが入ってくる!
今ある不要な人間関係(成長できない・向上心がない人たち)を整理(断捨離)することで、
その空いたスペースに新たな「素晴らしい人たち」とのご縁がやってくる!
みたいな言い回し。
どこかで聞いたことあるような内容ですね。ちょっと意識高い系のニオイがしますね。
私がこういうこと真顔で言ってる人を見たのは、〇ムウェイをやっている人か、自分のメルマガを購読させたい人か、自分のコミュニティに人を集めたい人達です。思い返してみると。
もちろん単純に『断捨離』が流行ったことによって、書籍なんかからそういった考えを持っようになった人もいると思います。
人間関係を断ち切ること自体が悪いことではありませんしね。
眩しく輝く何かを求めて人間関係を断ち切る
人間関係をどうしようと個人の自由という前提です。
が、それでもやっぱり、
「なんだか素晴らしい何かキラキラしたものを得るために今あるものを捨てる」という考え(ましてや人から煽られて!)は、自分が少し傲慢になっていないか立ち止まってみて欲しいのです。
向上心の無い友人関係を全て切って、頑張ってる人たちとだけ繋がりを作ろう!
何も知らないくせに否定してくる人達を切って、お互い高め合える仲間とだけ繋がろう!
ほげー。
それ、今の友達を断絶しないとできないことなんですかね?
高め合える仲間!があなたの心を必要以上に高ぶらせているのかもしれませんよ。
そのお仲間が誰もいなくなってたった一人になったとしても、それでも今の友達を断ち切って動き出すことはできますか?
もしかして仲間ありきでちょっと気が大きくなってないかしら。
キラキラしたものを得るために友人が邪魔だなんて、「自分は一歩先を行ってる」という優越感でいっぱいな自分を疑ってみてはいかがでしょう。
普通に疎遠で良くないですか
何かに一生懸命になりたい時、
「今までみたいに友達とだらだらカラオケなんて行く気にもならない。」
「無駄な愚痴メールの相手なんてしてられない。」
そう思う事、ありますよね。わかります。
でも、普通に疎遠・距離を置く、で良くないですか?
環境や仕事内容が変わったらそれまでみたいに付き合えないのは普通のことだし、用事があるなら断って、忙しくて当分無理ならその旨をさらっと言えばいいんじゃないのでしょうか。
かなり仲が良い友達だったなら、「今やりたいことがあるから遊べないんだ。俺は成功して帰って来るゼ☆」これくらい言ってもいいような気も。
そしたらなんだかんだ言っても、「バカだなぁ」って送り出してくれると思いますよ。
ものすごく反対されたらその時はまた考える必要があるけれど、一方的に断ち切る必要は無いんじゃないでしょうか。
ラインやSNSで繋がっているだけで成長が妨げられるんだとしたら、それはちょっと人のせいにしすぎではあるまいか。
断捨離と洗脳の関係性
若くて純粋で野心や向上心のある人なら、すんっと思考が染められてしまうかも。それくらい、「なんだかキラキラしたもの」は魅力的に見えることがあります。
でも、あなたにそんなキラキラしたお話を教えてくれたあの人は、なんでその話をしたんでしょうね。
「あなたが人間関係を断捨離した方が都合がいい」。だからその話をしている。
と思うのですが、どうですか?
小耳にはさんだ話では、人を洗脳するときには「孤立」させた方が早く洗脳が進むそうですね。
まぁ当たり前といえば当たり前な話ですね。
友達・親兄弟と仲良しこよしでいられたら、洗脳がうまく進まない可能性が高まりますし・・・。
そういえば〇〇ウェイにはまってた友人は、教祖様から一人暮らしを勧められて実家を出ていましたね。
〇ウムだって、出家して教祖様と一緒に住んじゃいますしね。
なんだか似ていますね。
もう1つ洗脳と言えば思い出しましたが、「仲間」を作り上げて人の承認欲求を満たしてあげることも効果的だそうですね。
外部の人にはわからないちょっとした「合言葉」みたいなものを作って仲間意識を強めたり。
〇〇ウェイの人は、三種の神器とか言ってたなぁ。それが何を指すのかは忘れましたが。
断捨離が最善なワケが無い。勧めてくる人を疑うべき。
ビジネスで成功したいから?
もっと成長したいから?
付き合う人は選ぶべきだから?
だから断捨離?
断捨離は1つの選択肢であって、最善の策ではありません。
ましてや「自分がキラキラするために」するものでは全くありませんよね。
誰かを断ち切ることを容易に勧めてくる人がいたら、それこそその人物を断ち切ったほうが良いと思います。
どれだけあなたに親切丁寧に接してくれて、「あなたに成功してもらいたいんだ。」という耳障りの良い言葉を言ってたとしても、
赤の他人に簡単に断捨離を勧めるような人物なのです。
〇ウムには、新しい人材には初期の頃にとにかく温かく・親切・好意的に迎え入れるという洗脳のマニュアルがあるようですね。
まとめ:向上心が湧いたら、思考停止に注意
「〇○さんが言ってたから、昔からの友人を断ち切ろう!」
という考えは要注意。考えているようで、実のところ自分の脳で考えていない、いわゆる思考停止になっている可能性があります。
こういう状態の時って本人の自覚としては、やる気と行動力に溢れてきっと楽しいのですけどね。
だからこそ暴走してしまうのだろうけど。
目の前の人物はなぜそんなことを言っているのか?
「あっこれ、ポジショントークってやつかな!?どんなセールストークが始まるんだろう!」という視点があった方が、大切な人を無駄に傷付けずに済む可能性が高まります。
やって後悔するのも勉強の1つではありますが、金銭の損失よりも取り戻すのが難しい「人からの信用」、安易にお捨てになりませんように。