同じ職場の人とはできるだけ仲良くしたい。
でも、どうしてもどう考えても仲良くできない、嫌いでしょうがないヤツがいる。
毎日通う職場だからこそ、そりの合わない、苦手なタイプの人がいるとしんどいですよね。
嫌いで嫌いで仕方がない。顔も見たくない。
でも、ムカつきすぎて同じ空間にいるだけでイライラ・・・
こんな時はどうすればいい?
答えは、精神的にも、立ち位置的にもあなたが相手から去るのが一番近道です。
最悪の事態ではないと考えてみる。
その嫌いで嫌いで仕方ない存在がいることはとてもしんどいですが、家族・親族ではなくて良かったと考えてみてはいかがでしょう。
職場の同僚とはいえ、赤の他人。
その仕事を去れば、もう接点はありません。
もしもこれが家族であれば、接点を断つことはそうそうできません。血縁の天敵。それはそれはやっかいです。精神を病みます。
でもあなたの嫌いな相手は、単に同じ空間に集まる臨時の人間関係です。
あなたの人生を左右できるような深い存在ではなく、吹けば飛ぶような関係性だと考えてみてください。
相手を見ずに、できるだけ自分を見る。
嫌いな人が居る。毎日の職場にどうしても嫌いで仕方ない人がいる。
これは、かなりのストレス状態です。
ストレス状態では視野が狭くなり、表情も暗く、思考のかなりの部分を相手のことで埋め尽くしているため仕事のパフォーマンスも上がりません。
つまり、かなりの大損をしている状態です。期間が長くなればなるほど損は膨らむ一方です。
決して相手と同じ土俵に立たないこと。
きらいなアイツを陥れてやろう。
ぎゃふんと言わさなければ、気持ちが収まらない。
何が何でも復習したい。
そう思う気持ちは分かります。心にその人物がこびりついて取れないツラさを思い知らせてやろうと考えてしまっても、無理はありません。
ですが、相手のことを常に考えるという行為は、相手に波長をわざわざ合わせているのと同じことです。
波長(アンテナ)を相手に合わせ、無意識に相手の挙動を観察し、発言の意図を探り、行動を予測してしまう・・・
そうしている限り、あなたはあいつと同じ土俵に並んでいることになります。
寄り添って、まるで顔を付き合わせているような状態です。
そんなの嫌ですよね。気持ち悪いですよね。
なので、相手について考える時間は、あなたにとってプラスになる時間ではないということを覚えておいてください。
あいつは、あなたがこんなにも嫌うほどの人間です。
どうせ他の誰かにも同じように憎まれていることでしょう。
これ以上自分に無理はさせないこと。
嫌いな人物への対応で苦しむ人の中には、相手との距離感に苦しんでいる方が少なくありません。
心の中では心底嫌いだけど、表面上は仲良くしているパターンなんかはそれに当たります。
こういう場合、まず、無理をするのはやることです。
必要以上に関わることは、あなたを余計に苦しめているだけです。
社会人としての最低限のマナーと仕事に必要な会話さえできれば、あとは必要ありません。
思い切って余計な関りは断ちましょう。
どうしてもランチを一緒に食べなければいけない。
デスクが隣で、急に無視なんてできない。
そういう場合は顔にお面をつけましょう。
心の扉を締め切ったまま、固定の表情で会話をしてください。
もちろん会話は弾まなくてOK。
そうしながら虎視眈々と、時間をかけて相手との距離を取るように行動します。
嫌いで嫌いで仕方がないのは、損害があると感じるから
あなたとの相性が世界一悪いやつが隣の県にいたとしても、あなたはわざわざ憎悪を抱くことはないでしょう。
嫌いで嫌いで仕方がない。
この感情は、相手からそれほどの損害を被っていると感じる時に起こります。
要領だけは良く、上司に取り入ってあなたに仕事を押し付ける同僚がいたとしたら。
あなたは相手のせいで日々小さな損を受け続けていることでしょう。
本当に腹が立ちますよね。
ですがもし、あなたがそんな程度のことではビクともしない心や人脈・スキルを築いていたら、どうでしょうか。
相手がなにかしたところで小さな虫に腕をかまれた程度にしか感じず、何の感情も湧かないですよね。
つまり今は、残念ながら相手があなたに影響を及ぼせるような状況だということです。
あなたに損が無ければ、そもそも小虫の存在にすら気が付かないものです。
では、そんな風になるためには、どうすればいいでしょう。
仕事・人脈の点で周りを固める。
あなたがあなたのために『より良い環境』を用意するための行動編です。
夢がないくらいに現実的ですが、やはり職場でのあなたの立ち位置を構築するしかありません。
周囲の人とのコミュニケーションをとる
嫌なアイツからあなた自身を守るためのセーフティネットをしっかり作っておきましょう。
そのためにも、人間関係を良好に保つことは必須です。
もちろん無理に付き合いを増やしたり、誰かに取り入ったりする必要はありません。ですが、意識して人と繋がってゆきましょう。
いざという時の味方になってくれる人を増やすため、と書くとすごく下心があって嫌な気持ちになるかもしれませんね。
ですが、控えめで自己弁護ができないキャラクターでいては、嫌な噂をうのみにされてしまっても文句は言えません。
ここは政治家になったつもりで、日ごろからあなたの良さや考え方、周りの人と仲良くなってゆきたいのだという意思を示しましょう。
沈黙は金、は社会では通じません。
仕事を頑張る・スキルを身に着ける
やはり、仕事ができる人間は評価されます。
プライベートがどんな人格であっても、仕事ができる・スキルがあるというだけで一目置かれます。
周りの人と足並み揃えてやらないといけないような仕事でも、ミスの頻度を減らす、手を早く動かす、リーダーシップ、周りへの気配りなど、差をつけるポイントはたくさんあります。
自分を売るのは苦手・周りから褒められたり目立つのは嫌、と言っていては、嫌いなあいつの願い通りです。
あなたのそういう控えめなところが相手にとっては都合が良いのですから。
転職も視野に入れる
職場の人間関係は、集まる人間によってがらりと変わります。
ですので、転職も考えておいてももちろん損はありません。
どうしても嫌いな人がいて辛かったが環境を変えたらあっさり人間関係の悩みが無くなった。ということも十分起こり得ます。
悩みの改善に使える手段を1つでも多く用意しておくことは、心の余裕に繋がります。
「最悪の場合、転職したって良い」と考えてみてくださいね。
嫌いな人がいる環境は、チャンスでもある
この記事では、嫌いで仕方のない同僚をこれ以上心に留めないこと・淡々と自分の立場を良くするように動いて周りから固めることを提案しました。
正直、最初から嫌いな同僚なんていなければ、あなたはこんな記事を読んで自分を変える努力をしなくても済んだハズです。
嫌いなアイツのせいで、あなたは精神も時間も奪われています。
本当に腹が立ちますよね。
でも、悩みが一つもない環境には、進歩はありません。
より良くしたい。変わりたい。という渇望が無いと人は動くことができません。
そういう点から見ても、今の環境にすごく納得がいかない、どうにかしたい悩みを抱えているということは、チャンスでもあります。
あなた自身が放棄しなければ、できることはまだまだあるハズです。