いつまでたっても仕事を覚えない後輩。仕事中にしゃべってばかりですぐに手が止まる同僚。役に立たないくせに偉そうな上司。間の悪い営業・・・
イライラするのって、疲れますよね。
眉間にシワも寄ってしまうし、相手の行動を目の端で追ってはまたさらにイライラ・・・
「もう!なにしてんのよ!」
って怒りが爆発しそうになってしまうことも。
頭の中では「どうしてこんなこともわからないの?」「なんでそうなるの??」「あんた一体なんなの??」がぐるぐる渦を巻く・・・
あぁぁぁ、しんどい。
でも、本当は、イライラなんてしたくないですよね。
淡々と、できればにこやかに仕事を終えたいし、周りの人に目くじら立ててあれこれ文句を言いたくなんてない。
そんな時に、ちょっと使える頭の切り替え方をご紹介します。
【脱力】泣きたいくらい腹が立つ・悲しい。苦しい感情を癒す簡単な方法。
イライラしたら、とりあえずイライラしきってしまう。
腹が立ったら、十まで数えなさい。
それでもおさまらないなら、百まで数えなさい。
それでもダメなら、千まで数えなさい。
第三代アメリカ合衆国大統領、トーマス・ジェファーソンの名言です。
イライラっと沸き立つ怒りを抑えようとするよりも、怒りは放っておいて1・2・3・・・と数えることは効果的です。
怒りには瞬発力がありますが、怒りのピークは6秒しか続かず、その後はだんだん下降してゆくと言われているように、持続性はさほどありません。
でも、イライラが起こった時に冷静に数を数えられたらいいですが、反射的に顔じゅうに怒りを表現しまくってしまう人の場合は・・・その場の空気が凍ってしまうかもしれません。
なので、般若の形相になる前に、まず急いで1人になりましょう。沸騰湯沸かし器タイプでない場合、限界がくる前に自分で「ヤバイ」と気づけるはずです。
トイレにでも走っていって、息をふぅぅぅと吐いてください。怒ってる時って、呼吸が浅くなりがちです。
そして自分だけの空間で、「ムカつくムカつくムカつく!!!!!腹立つ~!!!」など、頭に湧き出たことをかき消さずにイライラしきってしまいましょう。(口に出せれば一番いいですが、無理な場合が多いと思うのであくまで心の中で)
1人なので、鬼のような顔をしたって大丈夫。
可能であれば、壁やクッションを殴るのもおすすめです(意外と痛い時もあるので手を痛めないように注意)。
そうやって思う存分怒りをたぎらせ続けるのです。
すると、、だんだん疲れて考えが鈍ってきます。
ここで、深呼吸をしましょう。
「ふぅぅぅぅー・・・・・」っと、残った怨念を吐き出すようなイメージで息をはき切ってしまいます。
これで全てのイライラが消えることはないかもしれませんが、一旦はこれでOK。
沸き立つイライラが収まれば、とりあえずは仕事に戻ることができます。
イライラすると、損するのは「自分だけ」
これは、とても大切なことですが
周りがどれほどぼんくらで役に立たない人たちで、日ごろあなたがどれだけ大変な思いをしていたとしても、最終的に損をするのはイライラしてる人、なんです。
怒りは誰のためにもならず、怒りを抱え続ける者を一層みじめな気持ちにするだけだ。
アーミッシュの赦し
なんということでしょう。
ただでさえイライラさせられてこんなに大変なのに、誰よりも一番損してしまうなんて、やりきれませんよね。
イライラは「自分のためだけのもの」だから共有は無理
でも、どうして自分ばかりが損してしまうのでしょう。
それはやっぱり、イライラは、あなたの中から生まれたあなたの趣味100%の産物だからです。
例えば、Aさんが仕事に遅刻してきたとします。
Bさんは、Aさんの遅刻グセに普段から腹が立っていたので、「またか」と思ってすごくイライラしました。
ところがCさんは、別に腹も立ちません。「こんなにしょちゅう遅刻して、よく平気でいられるな~Aさんはなかなか図太いタイプだな。」と思うだけ。
だから、CさんにはBさんが怒っている理由は分かっても、その怒りにまで共感は出来ません。むしろ、「そんなに怒らなくても・・・ほっとけばいいのに」と、かえってBさんが評判を落としかねない状態に。
なので、怒りって、本当に人それぞれです。誰にも共感されなくても不思議はありません。
Aさんを見て腹が立ってイライラ。
Aさんに腹が立たないCさんにイライラ。
逆に周りから「Bさんてちょっと短気だよね 笑」と言われて更にイライラ。
こんな悪循環、簡単に起こります。
だから、怒りの感情は、誰にもお見せしないまま、そっと自分で処理するのが堅実です。
イライラは、心だけでなく体にも悪影響。
イライラは、心のバランスと社会的評判を落とすだけではなく、体にもデメリットがあります。
日ごろからイライラしやすく、ストレスを溜めやすいなら要注意。
- 10円ハゲ
- 眉間のシワ
- 目の下のシワ
- 顔の歪み
- 肌荒れ
- 免疫力の低下
- 判断力の低下
- 過食・拒食
- 自律神経の乱れからくる不眠・寝起きの悪さ
- 精神的の上がり下がりが激しくなる
- 鬱
ね、イライラするって、ほんとにいいことありませんよね。
少し休んで心をフラットにしよう
あまりにも感情が敏感で、自分でもコントロールできないくらいイライラしてしまうようであれば、少し休憩しませんか。
敏感肌の人がどんな化粧水を使っても肌に合わず、ヒリヒリ・赤くなってしまうように、あなたの心も敏感心になっているのかもしれません。
そういう時はどんなに優しい言葉をかけられても素直には受け取れないし、色々な事が気になって、自分からドツボにハマってしまう可能性が高くなります。
週末や有休などを利用して、心をからっぽにする時間を作りましょう。
過去のことや未来のことを考えるのはNG。
思考の働きを弱めるために、なるべく体を使うことをやってみてください。初めての挑戦なんかは非日常なのでおすすめです。
- ボルダリングに挑戦してみる
- ライブに行って騒ぐ
- 絶叫マシンに乗りまくる
- ジムに行ってスタジオで汗を流す
- トレッキング
- 小旅行
などなど、気分を変え、リフレッシュする方法は色々あります。
相手は変わらないということを再認識する
ここで、再び嫌なお知らせです。
過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。
エリック・バーンこの言葉、聞いたことがあるのではないでしょうか。とても有名ですよね。
この言葉にあるように、あなたがどれだけイライラを抱えても、イライラの原因であるあの人は変わらないのです。
のんびりテンポの人をテキパキに変えることはできないし、不条理なモラハラ野郎もその性格を変えることはできません。
できるとしたら、本人が自分の意思で「変わりたい」と思った時だけです。
あなたがどれだけ正しくても苦しくても相手は決して変わらないし、期待しても、裏切られるだけ。
そう思うことができたら、諦めのその先に、少し心が楽になる気がしませんか。
具体的に解決に向けてできることをする
ほどよく諦めもついたところで、やっと動き出してみましょう。
あなたが全てをガマンする必要はありません。
先ほどの「相手は変わらない」と矛盾しているように感じるかもしれませんが、ここまでのステップを納得したうえでの行動は、怒りの感情とは関係のない、冷静で合理的な判断のもとの行動となります。
信頼できる人に相談する
イライラしているのはあなただけですか?他にもあなたと同じ考えの人がいるのではないでしょうか。
信頼できる口が固そうな人に、それとなく相談してみましょう。
相談相手のポジションによっては、
- 問題となる人に与える仕事内容を変える
- 仕事上の関わり方を変える
- 配属を変える
など、具体的なアクションが期待できます。
相手に直接言う
もしも相手から迷惑をこうむっているのがあなただけで、他に誰も頼れないようであれば、直接相手に言うのも一つです。
できる限り直接言うのは最終手段にしたいところですが、自分の意思を示すだけで収まることって結構あります。
- 仕事に関係ない内容をネタに嫌味を言われる
- 必要以上に強い言葉で責めれる
- 皆の前では何も言わないのに、2人になった時だけ態度がきつい
パワハラ・セクハラまがいの人は、相手を選んでやっている確信犯です。ガマンせずに直接「NO」を突きつけましょう。
やめてください。不愉快です。と目をみて言ってみてください。
それも、相手が何か理不尽なことを言ってきた瞬間にすぐ反応を返しましょう。後になって反論しても効果が無いどころか、ますます「弱い」と認識される恐れがあります。
少し勇気がいりますが、度を越している相手には毅然と対応すると割と効果があります。
スルースキルほど役立つものはない
私はイライラする。でも相手は変わらない。
この図式で最強なのは、やはり「気にならない」マインドを手に入れることです。
相手の行動が気になりさえしなければ、何も問題はありません。
「そうできないからイライラしてるんやろー!」
はい、そうですよね。
でも、先にも説明したように、イライラの原因となる相手は変えられないし、イライラして損するのは自分だけです。
ならば、時間はかかってでも、イライラしない・気にならない心を手に入れる方が近道だったりします。
コントロールされているのは、あなた
あなたを怒らせる人が、あなたをコントロールする。
この言葉、作者は不明だそうですが、なかなか興味深い言葉ですよね。
周りに反応してイライラしている状態は、まさに「相手にコントロールされている」状態です。
例えば、遅刻魔のAさんにイライラしているBさん。Bさんの心はAさんの行動によって、動かされています。
Bさんは真面目に遅刻せず出勤しているのに、遅刻魔のAさんにコントロールされているなんて・・・もしあなたがBさんの立場だとしたら、なんだかすごく悲しくなってきませんか。
目線を上げよう。違う人を見よう。
Aさんの遅刻癖にイライラしている時、Bさんの視界と心にはAさんしか住んでいません。
その空間には遅刻せず働いている人だっているはずですし、バリバリ意欲的に働いている人だっているかもしれません。
だけどイライラの感情は、「そのほかの良いこと」を隅に追いやって、どーんと心の体積を独り占めしてしまいます。
イライラしていると極端に視野が狭くなって、合理的な考えができなくなるのはそのせいです。
じゃあ、どうすればいいのか。
「Aさんという人物は、視界に入れる価値もない」と認識する事です。
冷たい考え方ですが、いつもイライラするよりはマシです。
イライラしてしまうのは、相手に「こうあるべき、こうするべき」というある種の期待を持っているからですよね。
あなたと同じことが、相手にもできるはず・するべき、と思っている状態です。
だからこれを、全て捨てます。
「この人はこうなんだ。そうなんだ。へぇ。」
こう考えて、それで終わりにします。
見ていて刺激を受ける人物や、一緒に仕事ができて嬉しいと思う人をあなたの視界に入れましょう。
まとめ
- イライラは誰のせいにもできないから、静かに自分で処理しよう
- イライラすればするほどに損をしてしまう悪循環
- 敏感心をフラットにしてあげよう
- 人の行動は変えられないし、変わらない
- とはいえ、上司に頼ってみてもOK(※愚痴ではなく相談)
- 社会的節度が無い相手には毅然とした対応を
- スルースキルを身に着けて、視界から静かに消し去ろう
イライラするのは本当にしんどいです。大切な自分のために、スルーしましょう。
行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。動かない車に怒るのと同じようなものだから。
ラッセル
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