心に余裕がない時、本当に重症になると『自分の心に余裕がなくなっている』ということにも気づけずに、どんどんと自分を深みに追いやってしまいます。
周りを邪魔者扱いし、自分の意見を押し付け、自己嫌悪でぐったり・・・
気が付いたら、今まで支えていてくれた人までいなくなってしまった。なんてことになったら、とても悲しいことですよね。
でも、心に余裕がないことに息苦しさを感じて自分で対処法を調べよう!と思えたなら、もう半分は抜け出たも同然です。
心に余裕がない苦しさ
私自身のことを言うと、つい半年ほど前かなり忙しい時期を過ごしていました。
期限がある仕事を抱えておりそれがなかなか難しく、その頃の私の頭の中と精神状態の8割を絞めていました。
「早くやらなきゃ」「次はあれしてこれして・・・」
仕事をしていない時ですらずっとそのことを考えていました。
やる事と仕事のダブルパンチ
寝る時間を削ってぎりぎりまで取り組んで、朝目が覚めたらもうろうとした意識でまた考える。
まぁ仕事なのでそんなものかなとも思うのですが、私はそれ以外にプライベートで勉強すべきことがあったので、メインには仕事を置いて、時間を作って勉強をしていました。
でも正直、勉強してても仕事の段取りが気になって仕方がないのです。一番効率が悪い、どちらにも集中できない状態だったと思います。
それでもまぁ、人間やることがたくさんあるのは楽しいものです。暇で死にそうというよりかは、なんだかエネルギーが湧いてきますよね。
そう、それだけに集中してていいのなら、忙しくてもいいのですが・・・
大事な人に寂しい思いをさせてないか
その時一番つらかったのは、久しぶりに実家に滞在していた点です。
半年ぶりくらいの実家だったので、親ももちろん温かく迎えてくれるし、姪っ子もそれはそれは喜んでくれていました。私だってもちろん嬉しいのです。
でも、とにかく私の頭の中は、仕事に追われていました。
出社しての仕事であれば仕事に集中して当然ですが、私の場合はそうではありません。
自室に引きこもって仕事している私を姪が遊ぼう遊ぼうと誘ってくれるのを何度も追い返しましたし、夕飯を食べたあとののんびりした団らんの時間も、心ここにあらずでスマホを見て調べ物をして、さっと自室に戻る有様です。
時間がない・時間を作りたい・でも家族との時間も作らねば・でもやるべきことがある
の繰り返しで、本当に本当に心に余裕が無かったです。
家族から見てもあきらかに私はのんびりしてないし、ずっとスマホを見てるし、心に余裕の無い雰囲気がものすごく伝わっていたと思います。ごめん。
余裕が無いと、自分も周りも苦しい
心に余裕が無い本人(この場合は私)はもちろんしんどいです。
ただ単に時間が無いだけならまだしも、家族に寂しい思いをさせている・でもやるべきことがある、という板挟みが本当に辛かった。
特に姪っ子はあんなに小さいのに仕事と言っても伝わるはずもないし、何度も邪険にして、ほんとにダメな叔母でごめんという以外にありません・・・。
たった1人余裕がないだけで、周りも変な雰囲気になってしまいます。自分のためにも、周りのためにも、心の余裕、必要です。
心に余裕が無い人の特徴
心に余裕が無い人は
- イライラしやすい
- いつもイライラしている
- 落ち着きがない
- 人付き合いが悪い・悪くなった
- 批判的
- 人を思いやれない
- 自分優先
- 感情が乱れやすい
こういった状態になりやすいです。
もともとの人間性がのんびり穏やかな人であっても、心の余裕がなくなると、人が変わったようになってしまうこともあります。
心に余裕が無い理由
心に余裕が無い理由なんて人それぞれかもしれませんが、あえて限定的に挙げてみます。
- お金が無い
- 時間が無い
- プライドに関わる問題が起こった(恋愛・職場)
- 一時的な問題(試験前・突発的なトラブルなど)
などではないでしょうか。
その中でも『一時的な問題』に関しては誰でも心当たりがありますよね。
電車に遅れそうでなりふり構っていられないとか、本試験の直前でピりピリしている、とか・・・シチュエーションが割と限定されている状態です。
また、その真逆にある『お金がない』問題は、人生の安心感を揺るがす大きな問題ですよね。
明日のお金に困っているのに、今日心から安心して笑って過ごせるなんて、なかなかできません。
人生はお金が全てではないとはいえ、お金があれば手に入るもの(時間を買う・良い環境を買う・家族にも安心を与えられる)は無限にあります。
心の余裕=お金
であるパターンは本当に多いです。
心に余裕が無い時にすべきこと
1:ありのままを見る
余裕が無い心にムチ打っても仕方がありません。
先ずは、余裕の無い自分を認めてあげましょう。
「あぁ、こんなにも心に余裕が無いなんて・・・どんだけ疲れてるんだ、私・・・」とがっくりうなだれてください。
そのままの、余裕なさ過ぎな自分を等身大で認識しましょう。できれば声に出して言ってみるとなお良しです。
たったそれだけで、不思議と心の余裕が「少し」生まれます。不思議ですが、よく使われる手法です。
2:周りの人に、「余裕が無いです」と伝える
これは無理にする必要はありませんが、人間関係を崩さないことに重点を置くならぜひ取り入れてください。
もちろん、全員に伝える必要はありません。
自分の状態を知っていて欲しい人にだけ、「今、心に余裕が無いんだわ、なんか感じ悪くしたらほんとにゴメン」と、深刻すぎない程度に伝えればOKです。
あなたの心に余裕が無いのは周りから見ても自然と伝わるものですが、自分の口から申告するのとそうでないのでは、印象が大きく変わります。
3:心に余裕を作るために出来ることをする
心に余裕の無い原因は、今日頑張ったからといって今日取り除けるとは限りません。時間がかかるかもしれないし、努力がたくさん必要なことかもしれません。
それでも、1日1日解決に向けて取り組んでいくしかありませんよね。
例えば
お金の問題であれば副収入を増やしたり、転職を検討する。
時間の問題であれば、時間管理術を学んで時間をある程度コントロールできるようにする。
のように、心の余裕を作るためには、現実世界で実際に動く必要があります。
余裕の無い心とばかりいくら向き合っても、ひとときの安らぎにしかなりません(全てとは言わないけど)。
矛盾しているようですが、心の余裕を作るために、あえて1年・2年、なにかにがむしゃらになったっていいと思うのです。
なりふり構わず没頭して、周りも呆れるくらい何かに夢中になってみると、どこかでブレイクスルーが起こって心の余裕以上の「自分」を語れるなにか1つを手に入れることができるのではないでしょうか。
たいていの人は心に余裕が無くても何もしません。
だからこそ、行動できるってだけで大チャンスだと思います。
身近に「心に余裕が無い人」がいたらどうすればいいか
ここまでは、心に余裕の無い本人さんに向けて書きましたが、この項は「身近に心に余裕の無い人がいる」場合の対処法です。
恋人・家族・友達・職場の人など、色々な人が当てはまると思います。
一応前提として、あなたがその人のことを人として好きな場合、としますね。好きでも嫌いでもないどうでもいい人なら、放っておきましょう。
では、身近な人の心に余裕が無かったら、どうすればいいのか。
・・・ぜひ、生暖かく見守ってあげてください。
励まさなくてもいいし、諫めなくてもいいし、正そうとしなくてもいいです。ただ、「あぁ、余裕が無いんだなぁ、今は」と考えて、普通に接してあげてください。
心に余裕の無いその真っ只中であれこれ指摘されると(正しい指摘であっても)、それを受け止める余裕はありません。
反感や悲しさ、怒りを覚えて、お互いに望んでもいない険悪な関係になってしまうかもしれません。
私自身の経験から言わせてもらうと、その余裕の無かった時期に『余裕の無いままでいさせてくれた』という事は、後になって痛いほど分かります。
申し訳なかった、でも、ほんとにありがとう。という感謝の気持ちしかありません。
腫れ物に触るように接する必要はありません。
ただ普通に、いつもどおりの対応でいてくれると、一番嬉しいです。
心に余裕を作るまとめ
1:イライラ、焦りは心に余裕がないことから来る。
2:自分の「心の余裕の無さ」を自覚する。できれば周りにも余裕がない宣言をする。
3:心に余裕が無い理由を現実問題としてピックアップする(お金・時間etc)。
4:その問題を解決すべく、行動する