もう腹が立ちすぎて、何も手につかない。
考えれば考えるほど心が落ち着かなくなって、どうしたらいいか分からないくらい感情が溢れてくる。
そんな状態はとてもしんどいですよね。
建設的に考えようとしても感情を抑えるのが大変で、とにかく「今すぐ」楽になりたい。
そんな時にすぐ取り組めて効果を実感できる方法の1つとして、「エクスプレッシブ・ライティング」がおすすめです。
その名の通り、感情を書き出す行為を指します。
私自身、感情を書き出すということは最近していなかったのですが、つい先日どうしようもなく感情に襲われ、とても苦しい状態になりました。
とにかくどうにかしたくてペンを取り、書いて、感情を吐き出すを実際にやってみたところ
見事に感情が抜けてぼけ~っと腑抜けのようになり、とても楽になりました。
久しぶりに書く事の効果を実感・体感しています。
今苦しい方、ぜひ書いてみてください。今の感情が強いほど、効果は感じやすいと思います。
エクスプレッシブ・ライティングで感情を吐き出す方法
エクスプレッシブ・ライティングの方法は簡単です。
- 小さな不安でも大きな悩みでもどんな醜い感情でも、とにかく片っ端から紙に書きだす
- 1日20分、4日間は最低でも続ける
筆が進む。書体も変わる。知らなかった感情も出てくる。
最初は自覚できている思いや感情を書き出すことから始まりますが、書いていくにつれ、どんどん感情が高ぶってきたり、他にも気が付いてなかった言葉が出てきます。
文字がどんどん大きくなっていったり
逆に読めないくらい小さくなったり
同じ言葉ばかり延々と続いたり・・・
20分書いている間に、いろいろな自分を見つけることができます。
終わる頃には腑抜けに
感情を抑えるのもしんどいですが、逆にストレートに感じて吐き出すのも、結構疲れるものです。
「書くだけ」ながら、高ぶっている感情と向き合う作業でもありますし、また、収束してゆく感情を見届ける作業でもあります。
私の場合はですが、最後の方はどんどん疲れてきて、体もどんより重くなって、「しんどい・・・眠い・・・」となっていきました。
最初に荒れ狂っていた感情はどこへやら。
終わったあとは脱力で、何の感情もありません。
ただぼーっと腑抜けのようになって、ベットに転がっていました。
実験でも効果が実証されている、「書くこと」。
エクスプレッシブ・ライティングという言葉は聞きなれない人でも、ブレインダンプなら聞いたことがあるのではないでしょうか。どちらも同じ、「書くこと」です。
ブレインダンプは感情的なことだけでなく、ビジネスシーンや将来のビジョンを具体的にする時などでも使います。
書くことの様々な効果は、こちらの記事でまとめています。
エクスプレッシブ・ライティングの方は感情を書き出すことに焦点が当てられており、殴り書きでもいいのでとにかく書くというシンプルさ。
それでいて、感情を落ち着ける効果は抜群です。
とても シンプル な 手法 です が、 すでに 数 百 を 越す 実証 研究 が あり、 不安 や ストレス への 効果 が 広く 認め られ て い ます。 現時点 では、 まず 取り組む べき ストレス 対策 の 筆頭 と 言える でしょ う。
超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド第2章・FIX12より
継続することで、より不安感やストレスを感じる波が穏やかになるという効果も見られるようです。
このエクスプレッシブ・ライティングが良いなぁと感じる点のもう一つは、今の苦しい感情を整理するだけでなく、感情を整理することで目の前のやるべき作業により集中できるようになるという点です。
イライラしたり不安が強い時は、とても目の前のタスクをこなせる状態ではありませんよね。
つまり、「 エクスプレッシブ・ライティング」 を 実践 すれ ば、 ストレス に 強く なる だけで なく、 幸せ な 気分 で い られる うえ に、 頭 まで 良く なっ て しまう わけ です。
超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド 第2章・FIX12より
ぜひ、感情の波に溺れるまえに、試してみてください。
感情を癒して頭が冷えたら、より良い解決策が生まれる
「ストレスの原因」を見ないふりをして感情ばかり癒しても、それは根本的な解決にはなりませんよね。
だからといって頭に血がのぼったまま解決しようとしても、余計に事を荒立てることになりかねません。
まずは、感情の処理と原因の改善を分けるところから始めてみませんか。
抑えきれない感情・どうしようもなく苦しい思いを紙にぜひ書きだしてみてください。
エクスプレッシブ・ライティングについては以下の本の第12章・Fix12に解説されています。