ある日突然、ぽきっと心が折れてしまった・・・
それは、誰にでも起こりえることです。あなただけではありません。
仕事でどれだけ上司の暴言に耐えても、どれだけ頑張って働いても、なにも状況は変わらない。
恋人の度重なる浮気にずっと耐えてきたけれど、私がどれだけ涙を流しても、あのひとは全く変わる気がない。
耐えて耐えて、寸前までふんばったけど
とうとう心が耐えられなくなってしまった。
私にはもう何もできることはない。頑張る気力もない。もう、無理・・・
そんな気持ちになったことは、ありますか?
私はあります。
どうにかしようと自分なりに試行錯誤しているうちは、辛くてもまだ力があるんです。
「なんとかしよう。頑張ろう。」
という気持ちがある。
でも、ある時点で心が静かになり、突然結論が出ます。
「もうむりだ」
心が折れる直前に悟る絶望感、辛いですよね。
心がぽっきりなってしまったあなたへ、心のケア方法をご紹介します。
失ったものを振り返らない
心が折れたと同時に、仕事や人間関係を失った方もいるでしょう。
失ったものを思うと、余計に辛くなります。
自分を責めたり、相手に責められているような気がしたり、「あの時こうしていれば」という妄想をしてしまうかもしれません。
でも、いま手元に無いものを探すのは、きっぱりと止めましょう。
あなたが今見つめるべきなのは、自分自身だけです。
失ったものを思い出してツライなら、心の片隅に小さな箱をイメージして、そっと中にしまいこんでおきましょう。
「人」をしまい込むよりも
- 楽しかった
- 頑張りたかった
- 恥ずかしい
- ごめんなさい
などの「気持ち」を箱に片づけて、あなたとは切り離しましょう。
あとで立ち直った時に、あらためて気持ちの処理をすれば良いのです。急がなくても大丈夫ですよ。
人に癒しを求めない
心が折れてしまうと、つい、友達に連絡をして、
「つらかったね、仕方ないよ。大丈夫だよ。」
といった優しい言葉をかけてもらいたくなります。
ですが、これは相手をしっかり選ぶ必要があります。
- 余計なアドバイスをされる
- 必要以上に首をつっこんで来られる
- 逆に愚痴を聞かされる
こういった期待外れの言葉がかえってくる可能性もありますので、「自分の期待する答え」を外に求めるのはおすすめしません。
最悪の場合、友情にひびが入ってしまうかもしれません。
無理に立ち直ろうとしない
心が折れているあなたは、平常時のあなたとは全く違います。
時間をかけて溜まり続けたストレスが「一気にぶわっ」と吹き出て今に至るわけですので、心は抜け殻です。
今後について前向きに考えられる状態ではありません。
頭も心も混乱して同じことばかり考えているか、もしくは感情の起伏が激しくなって涙が止まらなくなっていたり、かと思えば果てしなく眠り続けたりしているかもしれません。
ちなみに私は、悩みに悩んで苦しみぬいたストレスと、そこから逃げたというダブルのストレスによって唇全体に今まで発祥したこともない水泡がたくさんでき、ひどいことになりました。
「心って、すごいな・・・」と妙にしみじみ感じたものです。
こんな時、自分になにかをさせようと思うのは禁物です。
自然のままに泣いて、寝て、ぼーっと過ごしてください。
自分を急き立てなければ、そのうち自然と浮上します。
自分で自分をカウンセリング。セルフセラピーのすすめ。
底に沈んだままのような気持がふっと楽になってきた。
けど、まだ、もやっとする・・・私はどうしたらいいんだろう。
もやもやする。けど、前を向きたい。
そんな時におすすめの簡単セルフセラピーをご紹介します。
自分の中にいる、もう一人の自分にお悩み相談。
5分10分、ひとりの時間があればできます。
ゆったりした気持ちで行うことがポイントですので、座り心地の良い椅子に腰かけて軽く目を閉じ、リラックスしましょう。
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ふーっと息をはいて、深呼吸を繰り返します。
ふーっと息をはき切るたびに、体の力が抜けて、椅子に深く沈むように、体が重くなってゆきます。
頭がぼんやりと静かになってきたら、目を閉じたまま、目の前に、もう一人の自分がいるイメージをしてみましょう。
もう一人のあなたは、何歳のあなたですか?
すごく幼い頃のあなたかもしれないし、逆に、もっと年上かもしれません。
もう一人のあなたは、どんな表情をしていますか?
声をかけて、少し話をしてみましょう。
そして、今のあなたの心情を、伝えてみましょう。
- 今、こんな気持ちなんだ
- こんな事で悩んでるんだ
- あなたはどう思う?
- なにかアドバイスはあるかな
もう一人のあなたは、なんて言っていますか?
あなたにどんな言葉を伝えてくれるでしょう。
話が終わったら、ハグをして、一度お別れしましょう。またいつでも会いにくることができます。
呼吸に意識を向けて、指先、手足を少しづつ動かしましょう。
体に意識を向けて、ゆっくりと目を開けましょう。
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第3者目線で考えると、思いもよらない言葉が浮かぶ
人は自分の身に何かが起こったとき、視野が極端に狭くなってしまいます。
それは仕方のないことですが、大事なのは、どこかのタイミングで区切りをつける。
ということです。
心が折れて凹んでいるときに先のことを考えるのは無理ですし、良い視点で考えることができません。
しっかり落ち込んで沈み切って、底からふわっと浮かんだ瞬間がちょうど区切りのタイミングです。
このタイミングで、「もう一人の自分」と話をしてみましょう。
たった1人で自分目線だけで考えているよりも、不思議と第3者目線を持つことができ、より柔軟な発想がわいてくるのを感じられるのではないでしょうか。
デリケートな自分にふんわり触れるための知識