どうして私、いつもこうなんだろ・・・
なんでこんなにダメ人間なんだろ・・・
もうだめだ、私・・・
自分のダメさ加減に絶望して落ち込むのはとても辛いし、まるで出口がないような気分になりますよね。
私も過去に何度も自分を責めましたし、今でもそのクセがあります。
だからこそいつでも思い出したいことは、それは事実ではない。ということです。
自分=ダメ人間
ではありません。
大事なこと。「レッテルを貼らない」
「仕事で大きなミスをして、また上司に叱られた。私はなんてダメなやつなんだろう・・・」
こんな言葉が脳内を駆け巡っていることに気が付いたら、一旦冷静になってください。
あなたはダメ人間なのではなく、正しくは「○○という失敗をしてしまった人間」です。
感情の波にのまれていると視野が狭くなり、全体をフラットな視点で見渡せなくなってしまいます。
こんな時、人は「自分=〇〇」というレッテルを、いとも簡単に自分に貼り付けてしまいます。自分で自分におかしな名札を付けるのは、今すぐやめましょう。
上司に叱られた
そして現在、落ち込んでいる
事実はこれだけです。
この中に、「自分=ダメ人間」を計る要素はありません。
ただただ、一生懸命生きていたらポカをして、凹んでいるだけです。
原因を淡々と並べることができれば、改善点を考え・行動することもできます。自分の人間性についてネガティブ視点で注目するべき事案ではありません。
「自分を責めるクセ」が付いていませんか?
自分をダメだと思うようになったのは、いつからですか?
もしかしたらあなたは、ずっと小さい頃からのクセのように自分にダメ出しをしてきたのかもしれません。
まるで条件反射のように、何かあったら「私はダメだ・・・」と考えてしまっていませんか。
誰かから「あなたはダメじゃないよ!」と言われても、「でも、本当に私はダメ人間なんです!こんな所が・・・あんなことも・・・」
とさらに自分のダメな点を並べ立てる人がいます。
こういう場合、よほど自分が許せない・もしくは『わかってるから責めないでね』というポーズかのどちらかになりますが、いずれにしても自分を必要以上に責める癖は良い結果を生みません。
何かトラブルを起こしてしまったなら、自分を責めるより「どうするべきか」を考えた方が合理的ですし、より早く解決に繋げることができます。
それに世の中には、周りにどんなに迷惑をかけようと・どんなに大きな問題を起こそうと、自分を一切責めない人も居ます。
それがいいかどうかは別問題ですが
結局ダメ人間の基準というものはあいまいなもので、つまりは自分で決めている。ということです。
「自分はだめなやつだ!」と貶めても、いい事はない。
「どうして私は何をやっても続かないんだろう。どうして私はいつも中途半端なんだろう。」
これは、私自身、自分によく言いがちなセリフです。
こんな言葉が湧き出ている時は、心がど~んと重くなって、自分のダメなところにばかりフォーカスしてしまいがちです。
あぁぁ、もう嫌・・・。という言葉もつい漏れてしまうかもしれません。
でも、気を取り直して考えてみましょう。この状況をどうにかしたいと思うならなおさらです。
自分を責めても誰も得をしないし、自分を責めてもこの状況は変わりません。
今まで、ここがダメ・あれもダメ、と自分を責めて、何か良いことありましたか?
過去の自分のトラウマとか、自分を責める原因となるビリーフは?とか考えなくてもいいです。
もう純粋に、自分責めでは何も進歩しないことに自分で気がつく段階に来てるんです。
子供の頃からのクセは、そろそろ意識的に手放しましょう。
大事なのは反省ではなく、「どうするべきか」
自分を責めずにいられない。
そんなあなたに、別の言葉をプレゼントします。
何かが起こって、つい自分を責めたくなった時
「これを繰り返さないためにはどうすればいい?」
とすかさず考えてみてください。
「どうして私は・・・」は後ろを振り返り、過去に視点を向けます。
いっぽう
「どうすればいい?」は現状を把握したうえで、未来を見る言葉です。
脳は答えの無い状態を嫌がります。「どうすればいい?」の答えがすぐに出なくとも、自分にその質問を投げておくことは凄くメリットがあります。
ご飯を食べている時、お風呂に入っている時、うとうとしている時
自分で意識していない間も、「どうすればいい?」の答えを脳が探し続けてくれています。
日ごろからアンテナを立てておく。という作業ですね。
行動はむずかしいけど、小さなことからコツコツと・・・
「どうすればいい?」の答えが出てきたとき、それをそのまま実行に移せるかというと、それは難しい問題です。
人間、お尻が重いものです。なかなか「よしっ!」と行動に移すことができません。
だからといって、できない自分を責めるループに戻ったらそれこそ全て台無しです。
そのためにも、「どうすればいいか」の答えが浮かんだら
逆算して「自分に負担が少ない小さな行動」を設定してくださいね。
たとえば
「どうすればいい?」
↓↓
「上司ともう少しコミュニケーションを取って、普段から仲良く話せるようになればもっといいよね」
↓↓
「でも、いきなり仲良く話すなんてできない・・・」(行動できないループ)
↓↓
「まずは、朝の挨拶をきちんと顔を見て笑顔で言うことから初めてみよう。」(小さな行動)
もし具体的な行動が「めんどくさい」と感じたら。
自分の悩みを打破するための、自分で設定した小さなハードル・・・
のはずが、
「なんだか、体が動かないな~むしろちょっとめんどくさいかも・・・」
と感じたら・・・
それはあなたがダメだからではなく、人間は無意識に変化に抵抗するようにできているからです。
良い方へも悪い方へも、どちらにも変わりたくない自分が常に意識の中に存在しています。
それにもしかしたら・・・今の本音は、何もしたくないのかもしれません。
今、野生の熊があなたの100メートル手前にいたら・・・すっ飛んで行動を起こせるハズです。
できるもできないも関係なく、まずは死ぬ気で行動を起こすハズです。
でも実際、あなたの周りには熊はいませんよね。危機はありません。
だから必死になる必要が無いのを無意識でも理解して、がんばるスイッチがオフになっているのかもしれません。
まだまだ、余裕があるんですよ。
それもまた、良いと思います。
「書くこと」から始める一歩はいかがでしょう。