「私ってほんと、楽しいことがないんだよね・・・。」
こんな言葉をうすぼんやりとした気持ちで、ぽろっと口にしてしまっていませんか?
もしYESなら、危険信号です。
まず、「楽しいことがない」っていう言い方はすぐにやめよう。
楽しいことがない。とは。
楽しいことがない・・・
その言葉は、どういう意味でしょう。
楽しいことがない = 普通、平常
・・・ではないですよね。
「つまらない・人生が不安・生きているのがしんどい」という意味で言っていますよね。
迂回した言い回しをわざわざ使っているという自覚は、あるのでしょうか。
「楽しいことがない」という言葉は、本心から遠い。
友達にいきなり「人生が不安」なんて言って引かれるのが嫌だから、「楽しいことがない」と言っているというケースもあるでしょう。
そういう場合は自覚があるので、今回の記事内容には当てはまりません。
でも、もしも自分一人の時ですら
「楽しいことがないなぁ・・・」
なんて思ったり、口にしてしまうようであれば、超要注意です。
なぜかというと、こういう言い回しを使う人は、自分の本音をごまかすクセを持っているからです。
「楽しいことがない」に隠された本音
先ほども挙げたように、
「楽しいことがない」は、「つまらない・人生が不安・生きているのがしんどい」という思いを内包しています。
具体的な例えを出すと、
1人で寂しい
何をやってもうまくいかない
自分に自信がなくて何をするのも怖い
また失敗するのが怖い
どんな楽しそうなイベントも、自分にはそぐわないと感じる
仲良くしたい人がいても、嫌われるのが怖い
こんな本音が隠れています。
「楽しいことがない」という発言にたどり着くまでに、確実にこういった感情を経由してきたハズです。
でも、それには蓋をして、「楽しいことがない」という超表面的で直接的ではないことを考えてしまっているのです。
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「楽しいことがないわぁ~」は、思考停止状態。
楽しいことがないわぁ~。
この言葉は、いったい何を期待しての発言でしょうか。
誰かが楽しいことを提案してくれる?
誰かがあなたの気持ちを察してくれる?
どこかから何か楽しいことが降ってくる?
発言している本人ですら、自分が何を望んでいるか、本当には分かっていない状態です。
だって、自分の本音にがっちり蓋をしているのですから、分かるはずもありません。
さらにその発言を聞いた側の人は、いったいあなたに何と言えばいいのか、困ってしまうでしょう。
「わかるー。」
「そのうちいいことあるって!」
「まぁまぁ、そんなこと言わないで」
と返すしかありません。
逆に、「どうしたん?なんかあった?」と拾ってくれる人は、神様のような人です。
大事な友人として、丁寧に対応するべき人物です。
思考停止で人任せなセリフを投げて困らせるのはやめましょう。
この状態を抜け出すために必要なこと
下にうずまく感情に蓋をしたまま楽しい事を探しても、残念ながら見つかりません。
何か面白そうなことに出会っても、なにかしらの理由をつけて、あなたは立ち去ってしまうでしょう。
この状態から抜け出すためにやるべきことは、
自分で自分の気持ちを、拾い上げる。
まずはこれから始めてください。
外の世界に何かを求めるのではなく、あなたがぎゅぎゅっと隠している感情にちゃんと向き合ってあげてください。
自分で自分の本音に蓋をせず、きちんと自覚してあげることが、まず第一歩です。
悲しい
辛い
怖い
ぼんやりした思いで構いません。自分でも理由は分かってなくていいんです。
ただ、きちんと言葉として口に出してください。
もしも周りに人がいて口にするのが難しいのであれば、紙に書いても大丈夫です(なるべく口にした方が良いですが)。
とにかく、自分の中から気持ちや言葉を出してあげることが重要です。
自分の気持ちをごまかすクセがある人は、頭を働かせて自分の感情につじつま合わせをしようとします。
これはクセのようなものでほぼ自動なので、よほど意識しないと気が付かないと思います。
だから、口を動かす。手を動かす。
頭で考えるまえに感情を優先させてみてください。
目で見えない感情だからこそ、メンテナンスを
上記の方法は、メンタルカウンセリングやヒーリングなどでよく使われる手法です。
- 自分の感情を、ただ口にする。ただ書く
- 脈絡がなくても意味がわからなくても、浮かんできた思いを次々口にしてゆく
これは簡単にできますし、次々つぶやいているうちに自分でも意識していなかった思いが浮き出てくることもあるので、いろいろな発見があると思います。
自分の気持ちをあまり意識していなかった方にとっては特に、自分を別角度から感じることができるのでおすすめです。
そして、一回やったからもう十分、ということはありません。
毎日の瞑想のような感じで、セルフメンテナンス的に毎日数分でもいいのでぜひ取り入れてみてください。
さて、あなたは何を感じるのでしょうか。