人前に出て話すの時、緊張してどきどき、汗がじんわり・・・
大事な試験の直前。落ち着こうとすればするほど緊張する・・・
「心よ、落ち着け―!」と言いたくなる場面って、たくさんありますよね。
でも、そんな思いとはうらはらに鼓動が大きくなって余計に焦ることも。
この記事ではNLP(神経言語プログラミング)を利用した、緊張を少しでも和らげ、あなたのパフォーマンスをあげる方法をご紹介します。
時間があるなら「スイッチ」を作っておこう
ここでは、あなたのモードをいち早く切り替えるための「スイッチ」を作りましょう。
自分で決めた簡単な動作によって、いつでも最高のパフォーマンスをしている自分を呼び起こせる、という便利なものです。
スイッチ=アンカリング
スイッチとは、もちろん物理的に作るものではありません。専門用語では「アンカリング」や「トリガー」とも呼ばれます。
イメージしやすいところでは、イチロー選手がバッターボックスに入る時の動作が有名です。
特定の動作をアンカー(スイッチ)として、その動作を行うことでブレないいつも通りのパフォーマンスを引き出すためのものです。
また、スイッチによって引き出せる自分は、
- 最高のパフォーマンスを行っている自分
- ゆったりリラックスしている自分
- あの起業家のように堂々とふるまう自分
など、自由に選ぶことが出来ます。
あなたにとってのスイッチを作る方法
まずは、そのスイッチを使うことでどのような状態の自分を引き出したいのかを考えてみましょう。
- 落ち着いた静かな心で試験に望んでいる自分
- 大人数の前でも堂々と発言し、一人一人の顔を見渡す余裕のある自分
- 会社の面接でも緊張せずはきはき話をし、考えを伝えられる自分
どんな場面かが決まったら、その最高の状態の自分をじっくりイメージしましょう。
まるで今がその時であるような臨場感があるくらい、役に入り込んだつもりでかなり具体的にイメージしてくださいね。
- 呼吸はどんな感じ?浅い?深い?
- どんな姿勢?背筋は?
- どんな表情?何を見ている?
- その場の空気はどんな感じ?
- 周りの人はどんな感じ?
- あなたの心はどんな状態?何を感じている?
最高の状態のあなたを十分堪能したら、それを感じながらスイッチを作ります。
スイッチは、短い動作です。なんでも構いませんが、目的外でしょっちゅうしてしまうような動作は避けましょう。
パフォーマンスを引き出すためだけにする動作がおすすめです。
例えば
- 目をつむってひと呼吸、深ーく長ーく吐ききる
- うえを見上げて、「よし」とつぶやく
- 右手でこぶしを握り、3回ぐっと力をこめる
などのように、覚えやすく、どんな場面でも行えそうなものがおすすめです。
こうやって、「最高の状態のあなた」と「スイッチとなる行動」を紐づけます。
3回ほど行うことで、よりしっかりと体に刻み込むことができ、いざという時にこのスイッチとなる行動を行うことで、最高の状態のあなたを簡単に引き出すことができます。
スイッチ作ってなかった!緊急事態!という時は
先ほどご紹介した方法は、『前もってスイッチを仕込んでおく』方法です。
でも時には、「スイッチなんて作ってないよ!どきどきして止まらない~どうすればいい!??」という場面もありますよね。
こういう時の緊張のほぐし方をご紹介します。
心は放っておいて、体を変えよう
緊張してどうしようもない心に「落ち着け~」と言ったところで、緊張は止まりませんよね。
まずは、緊張している心のことは一旦忘れましょう。
1つ覚えていただくと便利なのが、人間は知らずしらずのうちに、心の状態を体の動作と紐づけている、ということです。
先ほどの「スイッチ」に共通していますね。
例えば
下を向いて、とぼとぼゆっくり歩いている人を見たら・・・
「落ち込んでいるのかな?」と思いますよね。
指で机をコツコツと鳴らし、きょろきょろしている人がいたら
「何か焦ってイライラしているのかな」と自然と思いますよね。
このように、意識せずとも心の状態が行動に出ているということは日常茶飯事です。
と、いうことは?
どきどきする心理状態の時、あなたの体はどうなっているでしょう。逆に心を落ち着けたい時には、その行動を逆手に取って利用する。ということです。
緊張モードにはいった体をゆるめてあげよう
どきどき・・・どうしよう、緊張が止まらない・・・
そんな時のあなたの体は、どんな状態でしょう。
呼吸が極端に浅く、早くなっていませんか?
緊張して、目が一点見つめになっていませんか?
顔が固くこわばって、無駄な力が入っていませんか?
姿勢はどうでしょう。筋肉がカチコチになっていませんか?
緊張してどうしようもないあなたの様子を1つ1つ自覚したら・・・
そんなあなたの真逆をやってみましょう。
つまり、
ふかーく息をすって、ふかーく吐き出す
周りの人々をゆっくりと見渡して、状況を把握してみる
口角をあげ、顔の筋肉をゆるめる。口角をあげれば頬や額の筋肉も連動してゆるんできます。
肩を回して、肩甲骨をゆるめてあげましょう。首をぐーっとゆるめてみるのもいいですね。
このように、心が落ち着いている状態のあなたを体で再現することで、緊張状態にあるあなたの心と体のバランスを崩してあげるという作業です。
体に集中して「落ち着いたあなた」を再現してると、心が「あれ?なんか勘違いしてたわ」となり、体と連動するように、落ち着いてきます。
まとめ
緊張している時ほど、心は放っておいてあげましょう。
無理やり落ち着けようとせず、今している事や呼吸に意識を向けることで、「緊張している自分」から気をそらすことができます。
とはいえ、緊張をゼロにすることは難しいものです。
自分でも「どうしてこんなに緊張しているの?」と不思議なほど緊張してしまう時だってあります。
「緊張」をどうにかしようとするよりも、まずはこちらをチェックしてみてください。
>>> 侮るなかれ。「あがり症」を改善したいときに先ずチェックする現実的な部分。