最近、何をしてもうまくいなかい。
これからどうしたらいいのか分からない。
もう、人生に疲れた・・・
そんな時はとても辛いし、底なし沼のような怖さを感じるのではないでしょうか。
でも、大丈夫。あなたの人生は、このままではありません。
不安に染められた心を、1つづつ変えてゆきましょう。
「人生に疲れた」という言葉、とても曖昧ですよね。
足をケガして痛いのなら、
「膝をすりむいてとても痛い。水で洗って、ばんそうこうを貼ろう。しばらくはスライディングしない方がいいなぁ。」
など、とても具体的に原因と結果、これからをイメージできますよね。
ところが、
人生に疲れた・・・という言葉、とてもざっくりしていませんか?
疲れているということはわかりますが、何が・どう?どんな風に?
が何もイメージできません。
とても、曖昧なのです。
曖昧なのに、心にしっかり影を落とすやっかいなフレーズです。
本当は、「人生に疲れた」のではない。
私自身、「人生に疲れた・・・」なんて言葉がつい浮かんでしまう事があります。
30代半ばになって自分の人生がなんだか不安定。これから何をしたい?どう生きる?の基盤が揺らぐとき、とても不安を感じます。
朝、不安と共に目覚めることもあります(つらい・・・)。
でも、少しふり返ってみましょう。そういう時って、本当は、人生に疲れたのではありません。
未来が不安なんです。
これからが見えなくて不安なんです。
「人生に疲れた」という言葉は広すぎて、まるで自分で自分をもやの中に誘導しているようなものです。
あなた自身のためにも、「人生に疲れた」という言葉は捨てて
- 何に疲れているのか
- 何に不安を感じているのか
をはっきりさせましょう!
なんだか少し、壮大なドラマから目覚めたような気分になりませんか?
1:まずは、体を整えよう。
あなたの心のもやを見つめ直す前に、確認すべきことがあります。
ちゃんと寝ていますか?
栄養価の高い食事を採っていますか?
「健全な心は健全な肉体に宿る」という言葉を思い出してみてください。
極端な寝不足や質の悪い睡眠は、脳の働きを低下させます。
出来事を冷静に見つめたり、別角度から検証するなどの余裕がなくなってしまいます。
仕事に追われ、目の前のことで精いっぱいで自分を置いてけぼりにしていませんか?
心があまりにも疲れていたら、同じように体も疲弊している可能性があります。
まずは休憩しましょう。温かい野菜やタンパク質豊富なお肉を食べましょう。
そして、体も心もリラックスした頃に、ゆっくりと自分の心に目を向けてみましょう。
2:具体的な問題点を書き出そう。
では、自分自身に尋ねてみましょう。
- 何が不安なの?
- 何を心配しているの?
- 何が起こると思っているの?
この質問に対する回答は、具体的に書きだしてくださいね。
「このまま一生独身なんじゃないかと不安」
「働いても貯金ができなくて、一生このままぎりぎりの生活なんじゃないかと不安」
「職を転々として、いつになったら安心して働ける仕事が見つかるのか不安」
このように、頭に浮かぶものを書き出してみましょう。
書き出し終わったら、読み返してみましょう。
漠然とした「人生に疲れた」感が、「具体的な事象」に変わりましたよね。
3:いつでも頭に置いておきたい「自分への質問」
さて、具体的な不安を書き出しただけで終わっては、余計に心が重くなってしまいそうですよね。
ここで、あなた自身への質問を変えましょう。
今からあなたへ投げる質問は、いつでもどんな時でも、あなた自身に問いかけて欲しい質問です。
不安に飲まれそうな時ほど、
「じゃあ、どうすればいい?」
と問いかけてみてください。
人によっては、「じゃあ、私はどうしたい?」の方がピンとくる可能性もありますので、しっくりくる方を選んでくださいね。
人は、もう打つ手がない。成すすべがないと感じた時、絶望してしまいます。
だからこそ、行動へ繋ぐための質問は、とっても大切です。
どうすればいい?のコツと、注意点。自分難民にならないために。
「どうすればいい?」「私はどうしたい?」と少し考えただけで名案を考えつくことは、おそらく難しいでしょう。
「どうすればいい?」と自分なりに考えても八方ふさがりで、余計に落ち込んだ・・・
なんてことにならないために、いくつかコツや注意点をご紹介します。
夢のように現実を変えることを目標にしない
よくある自己啓発の「未来設定」で、現在の自分を考慮しない「理想を詰め込んだ自分像」を設定する手法がありますが、私はあまりおすすめしません。
未来設定はわくわくして楽しいので良い部分もありますが、「人生に疲れた・・・」からの、「スーパーウーマンみたいな何でも手に入れた自分!」へ急に飛ぶのはいくら何でも差がありすぎて、
深い深い心の奥では、「こんなん無理やろ・・・」とうなだれるもう一人の自分を作ってしまうことに繋がります。
なので、あくまでも最初に書き出した不安点に対応するための具体的な策を考えるようにしましょう。
すぐに浮かばなくても大丈夫。でも、いつでも心に質問を。
具体的な策・・・と言っても、小一時間考えただけで最良の策が浮かぶとは限りません。
なので、今すぐ思いつく必要はありません。焦らなくても大丈夫。
でもその代わり、いつも自分に「どうしたらいい?」を問いかけてあげるクセを付けてください。
不安なことを考えそうになったら、
「じゃあ、そうならないために、どうしたらいい?」
と切り替えてください。
脳のキャパシティは有限です。
何を考えるかを、自分で意識して選びましょう。
重要!自分の経験・思考を頼りにしない
なにげに、これが一番大事な項目かもしれません。
それは、
「自分の頭の中だけで考えない。自分の経験・思考を頼りにしすぎない。」
ということ。
え?自分のことなのに、自分で考えないの?そんなの変じゃない?
と感じるかもしれませんが、
自分で考えて、選んできた結果が現在。ということを思い出してみてください。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。というオットー・フォン・ビスマルクの言葉は有名ですよね。
自分ひとりの経験は、たかが知れています。
今まで大事にしてきた価値観、考え方、行動を見直すためにも、自分以外の人に目を向けてみましょう。
新しい価値観に触れたり、自分と対極の人と関わってみましょう。
最初は本やSNSでも構いません。
気になる人の言葉・行動を見て、自分と違う点を把握しましょう。
SNSであればコメントを返してくれる可能性もありますし、その人の日常がよりリアルに感じられるのでおすすめです。
この人がもし自分と同じ立場に置かれたら、どう行動するだろう?
と考えるのも面白いですよ。
悩んでる時間がもったいない!とすぐ行動を起こしたくなってくるかもしれません。
不安を癒すには、「行動」が一番
私自身、漠然とした「よくわからない不安」を癒すための手法は色々体験し、また自分でも学んできました。
でも、一時的にふんわり「不安」を緩めても、現実はあまり変わりませんでした(もちろん、小さな変化はあったと思いますが)。
黒から白へ。モヤから光へ・・・めまぐるしく変化する「心・気持ち」にもっとも強くアプローチできるのは何かというと、行動です。
悩みをどれだけ頭の中でこね回しても、大きな変化はありません。
悩みに悩んで、それでも変わらない状況に嫌気がさしたら、ぜひ、行動してみてください。
どれだけ小さくても、足がすくんでも、一歩踏み出してみましょう。
その小さな一歩が、気が付いたときに大きな分岐点になっていますよ。
どうすればいい?という自分への質問を、心の片隅に置いておいてくださいね。